奇跡だらけ、だったように思える15分のマスツーリング
想像をはるかに超える数の『スズキが好きなバイク乗り』たちが集まった一期一会、15分だけのマスツーリング。
いよいよ始動です!
150台前後と思われる台数ですから、私はかなり混乱を恐れていましたし、参加してくれた人たちにタチゴケや事故がないよう祈る気持ちでした。
しかし、有志で手伝って頂いたこのお二人の統率力が見事極まりなかった。
完全に混乱なく、みんなを順次、出発させてくれたんです。まさにパーフェクト・コントロール。おそらく普段の生活では、ビジネスマンとしても優れた御仁らに違いない……
そして、その指示をきちんと受け入れて動いてくれたみなさんの配慮にも感謝!
特に『それでは出発しましょう!』 って私が宣言してからの、みなさんの素早い動きも半端じゃなかった……訓練された特殊部隊のようだ、と密かに感嘆しておりました。
出発前なのに、もうみんな『ひとつのチーム』みたいになってたんですよ?
なんだかね「このツーリングを楽しみたい、成功させたい!」って、みんなが思ってくれてるんだと感じていました。
ぶっちゃけ、走る前からもう感無量です……だって、参加してくれた人は、おそらく9割以上がソロで参加してくれた人ばかりなんですよ。みんな知らない人のはず。でも、ひとつになってる! それってすごくないですか?
これは……マスツーリング、なのか?
えーとですね……
その『スゴすぎる』のを実感して頂くためにも!
ここからしばらく写真ばっかりでお送りします。せっかくなのでお付き合いください(笑)
パレードかっ!?
もうこれ『マスツーリング』っていうレベルじゃないでしょ!?
なんかのお祭りにしか見えません……もしくは大名行列。
なんならスズキ100周年の旗とか(勝手に作って)掲げたほうが良かったかも……対向車線ですれ違った車やライダーの人たちは『何事だ!?』って思っただろうし(笑)
でも、みんなちゃんと車間もしっかり空けて(←撮影担当者が言ってました)、ペースものんびり。完全なるセーフティ・ライドでした。
そして駐車場誘導から隊列の殿まで勤めていただいたお二人。見事な手際でございました!
あとは、これだけの数が走ったにも関わらず、一般のお客さんに対して迷惑をかけることがなかったことが類まれなる奇跡です。
紅葉も終わったタイミングだったのか……午前中なのが良かったのか。我々のパレード(いちおうツーリング)の後ろにクルマが渋滞してしまうこともありませんでした。
これほどの『一体感』を感じたことはありません
仲間の目印は左腕に巻いた「青系の布」だけ。
みんな基本的に、お互いの名前すら知らないようなツーリングです。
私、失礼とは思いながら、有志で協力して頂いた人たちの名前すら聞いていません。でも「今日はあえて、お名前をお伺いしません!」って言ったら逆に笑ってくれました。
だけどバイクは覚えてますからねー!
だって、みんなに名前を聞けてないから。
それに今回はこの『青い布のつながり』が心地いいな、と。
距離は13kmちょっと。時間はのんびりペースだし、15分よりもっと長かったかもしれません。あるいはそう感じただけかも? ものすごく濃密な時間でしたから。
最後までトラブルひとつ無く、ゴールの亀石駐車場に到着して、これまた整然と全員の駐車が完了。
その時、安堵感と共に湧いてくる気持ちをこらえきれなかった私が
ありがとうございました!
って全力で叫んだら、みんなが『わっ!』ってなって、盛大に拍手が沸いて……
なんだよコレ、なんなのこの一体感、みんな最高すぎるよ。
握手会ならぬ『握手してください会』で突撃じゃー!
もはや気が収まらない私(北岡)は手当たり次第に握手を求めていきました。
アイドルの握手会ならぬ『お願いだから握手してください会』の強制執行です。
参加者全員と握手できたでしょうか……
私はこれまでの人生において、1日でこんなにたくさんの人と握手したことはありません。
みんな、快く応えてくれました。
私、お礼で下を向いてばっかりでした。
最終的に声が枯れちゃって、お見苦しいところもお見せしましたが(笑)
新しい『つながり』が生まれてた!
私の逆・握手会の餌食になったあとは、自由解散。
ふと見るとジクサーSF250の人たちが集まってたり……
隼撮影会がはじまっていたり……SV650の人も集まってたなぁ。
みんなで集まって、走って、新しい仲間ができる。そういう感じ、すごくいい。
そして!
嗚呼。
スズキが、美しい……
まさか、こんなに『ひとつになった感』があるとは想像もしてませんでした。
帰り際まで、みーんな笑ってた!
たぶん、こういうのでいいんですよね。
すんごいショーとか出し物がてんこ盛りの、至れり尽くせりのイベントも楽しいけど、こうやって『みんなでやりとげる』だけで、そら恐ろしいほどの一体感が生まれるんだから。
本当に、心の底から、今回のツーリングに参加してくださったすべての人に最大級の『ありがとう』をお伝えしたいと思います。私のバイク人生で、これほどの経験が2度できるとは思えないほどの時間でした。
(下に続きます)
断言しますが、このツーリングは私が成功させたものじゃないです。
それは自分のことだから、よくわかる。
言うなれば『みんなで作った』15分だけのマスツーリング!
また、いつかどこかでお会いしましょう。私もなにか考えます。
いや、もうね。
これだからさぁ……
バイク、やめられないよねっ!
ありがとうございました!