人気ツーリングロード「八幡平・アスピーテライン」へ!
北海道目視という謎の目標を達成した青森ツーリング。
「〇日までに帰還するように」とのセンパイの指令のもと、あとはその日中に東京に帰るだけ。
よって残りは消化試合……
にするわけにはいかない!
正直、前日は雨で津軽岩木スカイラインが走れず、竜泊ラインだけでは物足りない!
【④メロンロード・竜飛崎編】の続きです
なんとしてでも『GSX-S1000GT』での満足いくスポーツライディングを体感したいので、目的地を秋田県と岩手県を跨ぐ人気ツーリングロード「八幡平アスピーテライン」に定めます。
八幡平アスピーテラインもこんなことがない限りそうそう来られないので、いい機会!
まずは朝6時に宿を立ち青森港へ。
港に停泊する青函フェリーに「次こそは北海道へ」と誓い、青森を出発しました。
前日の高山稲荷神社でのお祈りが効いたのか、道中は綺麗に晴れ心地いい気候に。
ますます八幡平・アスピーテラインに期待が膨らみます。
8時過ぎに総走行距離は1000kmを突破し、9時には八幡平アスピーテラインへ到着。
雨に降られてからというもの、ライディングモードはほとんどCモードで走っていましたが、ワインディングに入る前にAモードに変更。
気合十分で山頂への道へ飛び込みます!
最高出力150PSを発揮するエンジンのパワフルさを体感しながら直線を駆け抜け最初のコーナーへ。
そこではやはり「GSX」シリーズに通ずるスポーツ性能の高さを感じることができました!
『GSX-S1000GT』の乗り味は、軽快さの中に堂々とした安定感があるものでした。
ハンドリングは大きなフェアリングによる影響か穏やかな印象を受け、一定以上の速度域においてはバンクによるセルフステアより、ライダーが積極的に入力して曲げていく必要がある感覚。
『GSX-S1000』の兄弟モデルということでキレのあるハンドリングを予想していたため、少し驚きはしたものの、バイクを積極的に操るダイナミックなスポーツライディングを楽しむことができ、その走りにはとても充実感があります!
サスペンションのセッティングが少し柔らかめで、あまり路面状況が良いとは言えなかったアスピーテラインにおいては終始快適に走りを楽しむことができた印象。
フロントブレーキの効きはマイルドですが制動力は申し分なく、パワフルなエンジン性能と合わせてキビキビとした走りを体感できました。
長距離も楽々でワインディングもこんなに楽しいって、感動すら覚えるレベルだ……。
すっかり気に入った『GSX-S1000GT』で残る山頂までの道を目いっぱい楽しもうと思った矢先……
なんでじゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
今度は濃霧に襲われました……。
なんというか、今回のツーリングは本当についていません……。
確かに前日の雨からの快晴による気温上昇なので霧が発生しても仕方ありませんが、なにも今じゃなくても……。
たった数コーナーで終わってしまった八幡平アスピーテラインでのワインディング。
その後はゆっくりと霧の中を進むこととなり、八幡平の絶景もお預けとなっていしまいました……。
藤七温泉・彩雲荘でHP回復!
しかし、このままでは終わらん! と、八幡平山頂から樹海ラインを少し下った標高1400mにある「藤七温泉・彩雲荘」へ立ち寄りました。
ご来光が拝めるという露天風呂が有名で、自分もここまでワイルドな露天風呂は初めて。
……これで霧さえなければ……。
というか、男の入浴シーンってどこ需要だよ……!
しかし、昨日から続く長距離走行の疲れを癒すことができ、帰路への活力を補充できました!
そして、湯から上がったら売店を物色。
八幡平で見られるという美しい自然現象「ドラゴンアイ」にちなんだビールと秋田県の名物「いぶりがっこ」を購入。
昨日に続きさんざんな八幡平だったけれど、せめて無事に家に着いてこれを美味しくいただくとしよう……。
そんなことを思いながら、霧の八幡平を後にしました。
……どうでもいいけど、ウィンドスクリーンのおかげで湯冷めしにくいのはナイスなポイントだ!
(下に続きます)
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霧の八幡平を下山し、松尾八幡平ICから高速道路に乗り帰路へ。
東京までは常磐自動車道経由で残り600km強もある……。
果たして無事に東京へ帰りつけるのか……⁉
To be continued……
【文:石神邦比古(モーターマガジン社)】