2021年モデルでABSを標準装備して更に便利になった「バーグマン200 ABS」。大きすぎず小さすぎない絶妙なサイズ感と利便性を改めて検証してみたいと思います!

バーグマン200はバーグマン400の“小排気量版”ではない

画像1: バーグマン200はバーグマン400の“小排気量版”ではない

バーグマンシリーズの国内モデルは、200ccの他にも400ccがラインアップされていますが、ただ排気量が違うだけではなく、それぞれキャラクターが全く異なるマシンと言っても過言ではありません。

2021年モデルからABSが標準された『バーグマン200 ABS(BURGMAN200 ABS)』は、ほどよくコンパクトな車体でありながら、ビッグスクーターにも引けを取らない積載性や快適性を備え、街乗りからツーリングまでマルチにこなせます。

画像2: バーグマン200はバーグマン400の“小排気量版”ではない

対して、ツインプラグやトラクションコントロールを新たに装備した『バーグマン400 ABS(BURGMAN400 ABS)』は、次世代ビッグスクーターとして開発されただけあって、ロングツーリングも快適にこなすラグジュアリーな乗り味が特徴です。

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ただ排気量が違うだけではなく、それぞれキャラクターが全く異なるマシンと言っても過言ではありません。

特にバーグマン200は、個人的に「軽二輪クラスの200ccスクーターです」と、ひと言で片付けられないほど唯一無二の魅力を感じています。

そこでまずはバーグマン200の、いい感じにコンパクトな車体構成から解説してみたいと思います。

「小が大も兼ねる⁉︎」250ccのビッグスクーターに引けを取らない快適性

画像1: 「小が大も兼ねる⁉︎」250ccのビッグスクーターに引けを取らない快適性

バーグマン200の車体は原付二種クラス+αといった大きさでありながら、ビッグスクーターにも引けを取らないほどゆとりがあるライディングポジションになっています。

車体の全長は2055mmと数値的には比較的長めに感じますが、ホイールベースは1465mmに抑えられているので一般的な250ccクラスのビッグスクーターに比べると、取り回しもラクで、小回りの効くディメンション。

ちなみに原付二種クラスのアドレス110のホイールベースが1260mmなので、ホイールベースの差は205mmになります。

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125〜150ccクラスとビッグスクーターの中間と言うよりは、小さくするべきところは小さく、大きくしたいところは最大限まで大きくした、クルマで言えば「軽バン」のような扱いやすさがあるんです。

足を置くフットボードも広く、スクーターらしい足を伸ばしたスタイルと、足を曲げたポジションのどちらでも対応してくれるほどスペースにゆとりがあります。

バーグマン200のシート高は735mmで数値的には250ccクラスのスクーターに比べるとかなり低め。しかも、その足つき性は「カットフロアボード」構造でさらに高められています。

ライダーが足を地面におろしやすいように左右の足元付近がかなり絞り込んだ形状のデザインになっています。

シートの幅や脚を置くフロアボードの幅は結構あるのに、このくぼみのおかげで不安なく脚がおろせます。

身長172cmのライダーが跨ると、ヒザが軽く曲がった状態で両足のカカトまでしっかり着くほど足つき性が良好なんです。

そして、バーグマン200が「街乗りメインなだけのスクーターじゃない」ってことがわかるのが、前方の視界を覆うほどのロングスクリーンです。

最初は車体に対して大きすぎでは? とも思ったくらいですが、ちょっと走り出すだけで、これが本当に快適なのがわかります。

ライダーの顔付近には走行風がほとんどあたらず、風の流れがヘルメットの上部をかすめて行くのが乗っていて分かるくらい。

あまりに快適すぎて、ヘルメットのシールドを閉じ忘れて走ってしまう時があったほどでした。

スクーター好きのライダーって、結構オプションでロングスクリーンにカスタムしている人も多いかと思いますが、それが標準で備わっている感じですね。

バーグマン200が街乗りから高速道路を使った遠出のツーリングでも快適なのは、スクリーン以外にも独特なシート形状のおかげも大きいでしょう。

車体前方にかけて可能な限り絞られていて、後方に向けてシート幅が2倍くらい大きくなっています。

125〜150ccクラスのスクーターとの違いを一番大きく感じたのは、このシートのタンデムのしやすさ。

このシートのカタチはとても理に叶っていて、ライダーの足つき性を損なうことなく、シート下スペースを最大まで確保し、座り心地やタンデムのしやすさにも役立っています。

画像2: 「小が大も兼ねる⁉︎」250ccのビッグスクーターに引けを取らない快適性

幅広のタンデムシートはビッグスクーターを凌ぐほど大きくてゆとりがあるので、大人が二人座っても十分な隙間ができるほど快適です。

シートの後方が1段高くなっているので、パッセンジャーの視界も広く、窮屈感は微塵もありません。

また、パッセンジャーの足を置くフットボードも広くて、グラブバーも備わっているので長時間乗っても疲れにくいポジションになっているんですね。

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車体はコンパクトなのに、荷物の積載容量やタンデムの快適性は400ccクラスのビッグスクーターに引けを取らないディメンションになっています。

次回はバーグマン200 ABSの充実装備について更に掘り下げてみたいと思います。

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