スズキ最高峰のスポーツモデル「GSX-R1000R」。市街地・ワインディング・高速道路を走ってみて、この偏った性能を持ったバイクが街乗りからツーリングまですべてをこなす「唯一の1台」に相応しいバイクなのか、個人的な考察をお送りします。

答えは最初から出ていたけれど

私がGSX-R1000Rに乗ったレポートは前回までの通り。

今回お送りするのは、最初の【寸劇編】で提示した「唯一の1台」という命題に対する個人的な回答について。

私は学生時代、1台しかバイクを維持できなかったので、複数台バイクを所有して、用途別に乗り換えるなんて夢のまた夢でした。通学からキャンプツーリングまで半ば気合でこなしていたのを覚えています。

GSX-R1000Rのような高級モデルを所持しようと思うと1台が限界。なので仮にこのバイクのオーナーになるならば「その1台で何がどこまでできるか」ってところを考えていたわけです。

そしてGSX-R1000Rが「唯一の1台」になり得るかという命題に対して、街乗り、ワインディング、高速道路を体験して出した結論は、

画像1: 答えは最初から出ていたけれど

アリだと思います!

というか、そんなこと自分の中では最初からわかってたんですケドね。

ただ、このバイクに乗ったからこそ改めて感じたことがあったので、それを少々お話しさせていただきたいと思います。

画像2: 答えは最初から出ていたけれど

ここから私の偏った持論が展開されますので「大型初心者のくせに何言ってんだコイツ」と思われる方もいるかもしれませんが、温かい目で読んでくださると幸いです。

それではもうしばらくお付き合いくださいませ!

全てを補完するGSX-R1000R

画像1: 全てを補完するGSX-R1000R

最高出力197馬力を誇るスズキ最高峰のスーパースポーツ「GSX-R1000R」。これを街乗りからツーリングまで何にでも使おうっていうのは結構欲張りな話に思えます。

しかし私は、そもそも公道に持ち出された時点で、今回の命題に該当しないバイクなんてないと思ってるんです。

だってそうじゃないですか?

たしかに、バイクによって性能を発揮できる場所や用途には違いがありますが、純粋な競技車両でもなければ一般道で「走れない」なんてことはまずないでしょう。

そして、焦がれたものがあるならば、どんなに不便だろうと、それを選んでしまうのがバイク乗りってヤツだと私は思います。

画像2: 全てを補完するGSX-R1000R

そして今回GSX-R1000Rに乗って、その持論を改めて痛感しました。

憧れの前に、汎用性という項目がいかに意味をなさないかということを……

だってスズキの最高峰モデルの一角ですよ?

価格は200万円オーバーの高級車。自分じゃ逆立ちしても買えないバイクです。

だけど高速道路編で少し触れましたが、乗っているだけで幸せが半端じゃない!

画像3: 全てを補完するGSX-R1000R

想像していたより街乗りはしやすかったけれど、やっぱり取り回しは大型バイク慣れもしてない自分にはすこし不安。高速道路では「スーパースポーツ補正」が効いて長時間走り続けられたけれど、家に帰ったあとはやっぱりクタクタでした。

けれど、燃費が良くないとか、ライポジが辛いだとかそんな些末事は「満足感」がすべて補完してくれます。

画像4: 全てを補完するGSX-R1000R

また、以前はスーパースポーツに乗るなら速く走れなきゃカッコ悪い、なんて思ってたのですが、そんなことはないと思い直したりもしました。

今回、自分はまったく乗りこなせなかったですし……

クローズドコースやワインディングでスポーティな走りを楽しむ人もいれば、のんびりツーリングをする人もいるでしょう。

画像5: 全てを補完するGSX-R1000R

GSX-R1000Rは生粋のスーパースポーツながら、舗装路というフィールドであればどんな乗り方だろうとその全てを許容してくれます。

実際に私も初めて200馬力級スーパースポーツを体験して、お世辞にも上手く走れたとは言えませんでしたが、GSX-R1000Rは街乗りからツーリング先までどの場面においても満ち足りた時間を提供してくれました。

画像6: 全てを補完するGSX-R1000R

単純に満足度に依存して「やせ我慢すればイケる!」って思考だけで結論を出したわけでもありません。

実際に通勤や通学を想定してリュックを背負ってしばらく走っていたのですが、身体が前傾な分、リュックの重さが肩紐だけでなく背中にも分配されるため、そこまで苦ではありませんでした。

画像7: 全てを補完するGSX-R1000R

なので、私がバイクで通勤する場合片道1時間半くらいなのですが、その程度の範囲ならばリュックを背負ったままの通勤・通学も十分できそうです。

また、シートバッグや、シートバッグとしても扱えるリュックサックなどがあれば、荷物を持ってのツーリングも十分に可能です。

画像8: 全てを補完するGSX-R1000R

そういったGSX-R1000Rが備えている公道での実用性も鑑みて、私はGSX-R1000Rが「唯一の一台」として推せると思ったのです。

ただし、「ちょっとコンビニ」という使い方をするなら……サブで自転車を買うことをお勧めします。

スズキ「ラブSNA26」とか……?

画像9: 全てを補完するGSX-R1000R

きっとこのバイクに限らず、どんなバイクでも誰かにとっての「唯一の1台」になり得るんだと思います。

今回このスポーツ全振りの偏った特性を持つバイクに乗ったからこそ、それを再認識できたと感じました。

もし、GSX-R1000Rを購入を検討する上で、今回提示したような「唯一の1台」として運用できるか悩んでいる方がいましたら、無責任ですが欲に忠実になることをオススメします。

(下に続きます)

人生でそう何度もしないであろう高い買い物。ここで妥協しようものなら一生後悔しそうです。

1台のバイクで何がどこまでできるかなんて情熱次第だと思いますよ!

少なくとも、私だったら多少無理してでも乗っちゃいます。

もちろん、今の私には(到底GSX-R1000Rは買えないから)ムリなんですけどね!

よろしければ最初の【寸劇編】からお読みください!

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