エンジンの低~中速域のトルク増強から、ワインディングでの感じた安定感。これはオフロードもけっこう楽しめそうだな……と思ってたけど、結果は予想以上でした。

オフロードに『身体が馴染む』のが早い

オンロードのワインディングで感じた安定感と扱いやすいブレーキフィーリングは、私(北岡)に『このバイクならオフロードも楽しめそうかも?』という予感を与えてくれました。

とはいえ今回はいろんなメディアが集結しているスズキさんの試乗会。私の試乗後には別メディアが控えているので、オフロードとはいえ『転んで壊しちゃいました~』は通用しません。

なので改めて気持ちを引き締め、極めて慎重にオフロードへ踏み込みます。

絶対に転ばない!

転ばせられない!

今回はVストローム250SXの悪路走破性のカケラでも感じられればOKだから!!!

そう自分に言い聞かせ……

画像1: オフロードに『身体が馴染む』のが早い

わ~い、たのしい~♪

慎重に慎重を重ねるつもりが、あっさり誘惑に負けました。

いやいやいや……これけっこう良いって!?

いつも言ってますが、私は基本的にオフロードがそこまで得意じゃありません。その私をして、オフロードに踏み込んで5分くらいで「心のブレーキ」が壊れはじめたんです。

画像2: オフロードに『身体が馴染む』のが早い

なにがいいって、まず足まわり。

オフロードでブッ飛ばす訳でもない私が、トレッキング気分で走るぶんには十分以上。前後サスペンションは良い仕事をしてくれます。

ちなみにフロントサスペンションのストローク量はジクサー250シリーズと同じく120mm。だけどセッティングが変更されていて、荒れた路面でも(普通のペースなら)弾かれたりはしません。

画像3: オフロードに『身体が馴染む』のが早い

それにタイヤもけっこう信頼できる。

図に乗るとズルッといって『アッ……』と思う瞬間はあるけど、ライダー側の操作で立て直しが効きます。というか、このバイクなら『立て直せる』って信じられることがまず素晴らしい。

事実、コーナーでバイクを少し寝かせて曲がってみても耐えてくれました。重量級の大型アドベンチャーだと基本はバイク直立&ハンドルを切って曲がるんですが、Vストローム250SXはトレールバイクみたいに扱っても応えてくれます。

画像4: オフロードに『身体が馴染む』のが早い

車体の軽さやスリムさも効いているんでしょうけれど『お見事!』という他にありません。

一個だけ気になったのはスタンディングの姿勢になると、右足カカトがマフラーのヒートガードに当たることくらい。まぁ、走っているうちにすぐに忘れるレベルですが……

画像5: オフロードに『身体が馴染む』のが早い

ちなみに、リア側も良いです。

リアサスペンション本体はバネレートとセッティングを変更&最適化。スイングアームも延長してリアのサスペンショントラベルを143.7mm確保しています。

先のワインディング編で言い忘れたけど、これがオンロードでの乗り心地の良さにも貢献してると思う。

画像6: オフロードに『身体が馴染む』のが早い

そして、それらすべての要素がバランスすることによって、オフロードでもきっちり後輪の接地感を感じられます。

さらに言えば、明確にリアタイヤの接地感があるから、逆に『自分からリアをブレイクさせる』ということもできる。

こういうのは「いつ滑るかわからないバイク」だと怖くてできません。だけどVストローム250SXは『ここまでは大丈夫!』っていうのが伝わってくるから、タイトターンで少しバイクを寝かせてアクセル大きめに開けて、リアをわざとスライドさせてみたり。

画像7: オフロードに『身体が馴染む』のが早い

これで楽しくない訳がないでしょう!?

乗れば乗るほど、色んなことにチャレンジしてみたくなる! 気分的にかなり盛り上がる!?

スズキのテストライダーの人と私では、運転技術に大きな差があるとは思いますが『未舗装路の走破性を重視した』って言うだけはあるなぁ……なんて偉そうに思ってしまいました。

画像8: オフロードに『身体が馴染む』のが早い

これは完成度、高いです。

たった2時間の試乗枠じゃまだわからないことだらけだけど、第一印象はかなり好感触!

ワインディングでは排気量を忘れさせるような『アドベンチャーバイク感』たっぷりの豪快コーナリングが楽しめて、オフロードでは250ccのトレールバイクに近い走りまでできるんだから、今の時点では文句のつけようがありません。

画像9: オフロードに『身体が馴染む』のが早い

あとのことはもう……やっぱり長い距離と時間を走ってみないとわからないです。

旅の中で身体の疲労と相談しつつ、一般道を淡々と流してみたり、高速道路で100km~200kmの距離を連続で走ったり。そうしないとわからないことって、やっぱりありますから。

(下に続きます)

でも、そうしてみたい。このバイクと旅に出たい!

今回はわずかな時間の試乗で、走った距離はたった70km程度。でもその中でさえ、そうやって思えたこと自体が、私が『Vストローム250SXのことを気に入った何よりの証拠』なんだろうと思います。

Vストローム250とは明らかに違うスポーティさ&エキサイティングな走行性能を持った250ccアドベンチャーバイク。

まだその片鱗しか感じられていないとはいえ……これは、大きく期待しても良さそうです!

よろしければ最初の【足つき編】からお読みくださいね!

同じエンジンの『ジクサーSF250』や進化した『Vストローム250』の記事もあります!

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