街中ではパワフルすぎる『GSX-8S』の走りに恐れおののいていましたが、これはワインディングにおいて無類の楽しさを味わえるに違いない! ということで早速郊外のワインディングにやってきた!

どんな道でも不安なくワインディングを走りまわる『GSX-8S』!

画像1: どんな道でも不安なくワインディングを走りまわる『GSX-8S』!

前回『GSX-8S』のありあまるパワーを体験し、これはすぐにでもワインディングへ! と思い、速やかに郊外へ足を運びました。

街中では持て余してしまうほどのパワーですが、ここまでこれば気持ちよく走れるハズ!

では早速『GSX-8S』の実力を拝見!

画像2: どんな道でも不安なくワインディングを走りまわる『GSX-8S』!

まってまって、本当にミドルクラスか⁉

正直、思いあがっていました。

市街地を飛び出しここまで来れば、もう少しまともに扱えると思っていたのですがやはり『GSX-8S』、只者ではない!

もちろんSDMS(スズキドライブモードセレクター)はAモードにしてワインディングに突撃したのですが、ワインディングにおいてもパワフルすぎる……。

画像3: どんな道でも不安なくワインディングを走りまわる『GSX-8S』!

とにかくスロットルレスポンスがシビアでパワーの制御に意識を割かれます。

標準装備されたクイックシフターや扱いやすい車体のおかげで乗れた気になっているところもあるけれど、やっぱり今の自分には手に負えない!

でも安全や速度を考えてスポーティーさを味わう公道においても、やっぱりこれくらいの方が面白みがあるというもの!

整備されたツーリングロードを駆け抜ける快感はたまらないものがありました。

画像4: どんな道でも不安なくワインディングを走りまわる『GSX-8S』!

そんな最中、休憩中にスマホでマップを覗き込んでいると楽しそうなワインディングを発見。地図の写真では少し道幅も狭そうだし路面も荒れているけど、行ってみるか!

そうして突撃した現地は事前情報の通り整備が行き届いたツーリングロード・ドライブロードに比べ少々路面に補修跡や罅が見られました。

おそるおそる『GSX-8S』で走ってみると……

画像5: どんな道でも不安なくワインディングを走りまわる『GSX-8S』!

あれ、けっこう走れるぞ……?

そう、意外にも荒れた路面状況に対し、快適にライディングを楽しむことができたんです。

思い当たるのはサスペンションのしなやかさ。

正直、前後サスペンションはシャープでキレのあるスタイリングからかなりスポーツ全振りで硬質な味つけになっていると思っていたのですが、『GSX-8S』のサスペンション、特にフロントは思っていたよりしなやかに動いているように感じました。

画像6: どんな道でも不安なくワインディングを走りまわる『GSX-8S』!

路面の凹凸にもしっかりと追従し、確かな接地感が得られていたように思います。

そんなサスペンションを含め車体のスタビリティも高く、荒れた路面や道路の継ぎ目などもものともしません。

おかげで前述したような『コンディションが完璧とは言えない峠道』でも想像以上にスポーツライディングを楽しめました。

画像7: どんな道でも不安なくワインディングを走りまわる『GSX-8S』!

また、軽い車体とアップハンドルのおかげで細い峠道でも車体はヒラヒラと翻り、『GSX-8S』はスイスイと進んでいきます。

コーナリング中の進路の“修正力”が非常に高く感じ、「少しはらんだかも」と思った際のラインの修正がしやすかったように思います。

ここまでワインディングを走ってみて、パワフルな『GSX-8S』がスポーツ全振りというより、どちらかといえば一種の走破性に振ってあることに少し驚きを覚えました。

でも、よくよく考えればツーリングで走るワインディングロードのすべてが綺麗に整備されているわけではありません。

画像8: どんな道でも不安なくワインディングを走りまわる『GSX-8S』!

そんな中で、どんな道でも状態をほとんど選ばずスポーツライディングを楽しめる『GSX-8S』は、ワインディング走行をメインに楽しむ私のようなライダーにとって、うってつけのバイクなのではとも思えてしまいました。

……ただ、流石にAモードでの走行は精神力ゲージの消耗が激しいので、試しにBモードで走行してみたのですが、個人的にはこちらがピッタリハマりました!

画像9: どんな道でも不安なくワインディングを走りまわる『GSX-8S』!

感覚的には『SV650』や『Vストローム650』の出力特性に近づいた感じで、これなら今の自分でも十分に楽しめそうです!

自分にはパワフルすぎるAモードはしばらく封印でしょうか?(笑)

ツーリングロードをゆったりと流す際なんかはCモードにしてましたし……。

画像10: どんな道でも不安なくワインディングを走りまわる『GSX-8S』!

それにしても、SDMS(スズキドライブモードセレクター)は偉大です……。

本音を言うと『GSX-8S』、はじめはパワフルすぎて自分にはちょっと……、なんて弱気なことを思っていたのですが、SDMSのおかげでしっかりと楽しみつくすことができたように感じます。

そんなこんなですっかり気に入ってしまった『GSX-8S』で、近くで目につく峠道をかたっぱしから走っていたのですが、夢中になりすぎて重大な見落としをしていました……。

ガソリン、もうなくね……?

画像11: どんな道でも不安なくワインディングを走りまわる『GSX-8S』!

やってしまった!

『GSX-8S』が楽し過ぎたあまり、ガソリン残量を気にしていなかった!

見ればカラーTFTを採用したインストルメントパネルに表示される予想走行可能距離は7km。
当然、今いるのは郊外のワインディングロード。言い換えれば山の中。

あれ、詰んだか?

画像12: どんな道でも不安なくワインディングを走りまわる『GSX-8S』!

絶望しかけながらもマップを開くと10kmほど離れた場所にガソリンスタンドを発見!

低燃費走行でギリギリいけるか……?

そこからは念のためモードを出力特性の低いCモードにしてなるべくスロットルを大きく開けないよう山を下り、なんとかギリギリでガソリンスタンドに辿り着きました……。

(下に続きます)

そうして強制的に下山を余儀なくされた『GSX-8S』でのワインディング走行でしたが、よく考えるとそんなに距離走ったっけ?

高速道路を含めて計算すると……。

次回は『GSX-8S』の燃費や高速道路でのクルージングについてお話します!

To be continued……

【文:石神邦比古(モーターマガジン社)】

『GSX-8S』の燃費や高速道路での快適性は?

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