「なみえ焼きそば」を求めて福島県へ!
と、いうわけで。
来ちゃいました、二本松。
なにが「というわけ」なのかわからない方もいるかもしれませんので、前回のいきさつこちら。
とりあえずうちのセンパイの「エクストリームランチ」に嫉妬して二番煎じを強行したのですが、道中の青看板で目にした「福島」からご当地焼きそば「なみえ焼きそば」を連想してしまい、いてもたってもいられなくなってしまった!
正直お金が無いので高速道路は使ってないし、よく見るとガソリン残量ゲージが1メモリも減っていない『ジクサー150』のおかげでガソリン代もかかっていない。
さっき青看板で福島まで150キロくらいって出てたけど、ここまできたら100キロも200キロも変わらんだろ!
行ってやる……いや、食ってやるぜ、なみえ焼きそば!
ってなわけで、宇都宮を出発した私と『ジクサー150』は会社のある東京とは逆の方向へ走り出します!
ただ……宇都宮焼きそばに加え餃子まで食べたせいでお腹がなぁ……。
どうせなら、ちょっと遠回りしてお腹を減らしながら行くか!
そんなわけで国道4号線をまっすぐ北上することはせず、那須塩原方面の標識を無視し那須烏山・茨城県方面へ歩を進めます。
以前、茨城県の常陸大子あたりにローカル電車で行った時に「なんだかバイクで走ったら気持ちよさそうだなぁ」って思った記憶があるので、ひとまず常陸大子への青看板に従いひたすら前進。
都会を外れ畑の多くなる郊外の道路をひたすら走っていきますが、信号と車が少ないので『ジクサー150』で流していてとても気持ちイイ!
大きいバイクだと何も気に留めずに走ってしまうような道でも、『ジクサー150』でのんびり走っていると周辺ののどかな空気を肌で感じることができ、遠くまで走ってきた感覚が強くなり、とっても充実感があります。
……それにしたって、本当に疲れないなぁ、このバイク。
かれこれ朝から5、6時間以上運転しているのだけれど、身体への負担が本当に少なく感じます。
車体が軽いのもそうですが、上体が起き上った乗車姿勢が非常に快適。ニーグリップで身体を支えやすく、膝の曲がりも余裕があるので全身に疲労が溜まりづらいです。
ただ、どうしたってお尻が痛くなるのはバイクという乗り物の宿命なので、2時間に一回くらいお尻の疲労をリセットする休憩が必要。
ただ、2時間に一度、10分の休憩を挟むだけでどこまでも走っていけるような気になるのが不思議です。
気付けば常陸大子町も通り過ぎ、福島県の矢祭町に突入しました。
道端のコンビニで一度お尻を休ませるため一度休憩。
そして、駐車場でまじまじと『ジクサー150』を眺めながら思います。
一体何キロ走るんだ? このバイク。
ライダーの体力もそうですが、『ジクサー150』のガソリンも未だ半分くらい残ってるみたい。
しかし燃費も気になりますが、気づけば遠回りしてきたせいで太陽が西に傾いてきている!?
お腹を空かせるために寄り道して、目的の「なみえ焼きそば」にありつけなければ本末転倒!
のんびり休んでいられない、と慌ててバイクに跨り再出発。
郡山市の市街地走行を避けたいがため、国道4号線に合流せず日本海側にちょっと大回りで目的のお店へ向かいます。
そうして走り続けること2時間ほど。
冒頭に戻り、到着しました、二本松!
目的地はJR二本松駅から徒歩数分の場所に位置する「二本松市市民交流センター」の中で営業している定食屋「杉乃家」。
今度は市民センターのバイク駐輪スペースが利用できたので、駐輪場所で困ることはありませんでした。
で、注文したのが「焼きそば定食」。
定食……?
と思ったら、本当に焼きそばとお米が一緒に出てきた!
杉乃家の「なみえ焼きそば」はもやしと同じくらいの太さがあるもちもちの太麺と分厚い豚肉でボリューム感のある食べ応え。
七味ニンニクの味変も魅力的でした!
焼きそばをおかずにご飯を食べるのは新鮮で、かなりの炭水化物爆弾でしたが美味し過ぎてこちらもぺろりと平らげてしまいました!
……でも、大回りしてお腹を空かしてきて本当に良かった!
そしてこの大ボリュームで980円って点も嬉しすぎました……。
(下に続きます)
さて、なみえ焼きそばでお腹を満たしたところでふと時計を見ると時刻は19:00近く。
ここから東京に帰る……?
いやいや、ここまで来たら北岡センパイにバレるまでトコトンやるぜ!
そもそも……
大きな荷物を抱えて出てきたのはこの為だしなぁ!
(↑ついに堂々サボり宣言)
焼きそば探訪、続行決定。
再び『ジクサー150』に跨り福島市まで北上します。
でも当然ながらホテルに泊まるお金なんてあるはずもないので今夜はネットカフェに直行。
さあ、明日はどこへ向かう⁉
To be continued……
【文:石神邦比古(モーターマガジン社)】