スズキの原付二種スクーター『アヴェニス125』について調べていたら、知らないカタチの「アヴェニス125」が出てきたんだけど⁉

20世紀には『アヴェニス125』と『アヴェニス150』があったって⁉

画像: 2022 アヴェニス125

2022 アヴェニス125

スズキの現行原付二種モデルのうち、2022年10月に登場したスポーティさを前面に押し出したスクーターが『アヴェニス125』。

流麗なスタイリングと軽量な車体、キビキビとした軽快な走りが特徴で、左右フロントインナーラック、USBソケットなど、使い勝手のいい装備も充実。

画像: 20世紀には『アヴェニス125』と『アヴェニス150』があったって⁉

兄弟モデル『アドレス125』とベースを共有しつつ、大径パイプを採用した専用設計のフレームによって安定したコーナリング性能を実現しています。

最近では街中でかなり見かけるモデルとなってきましたね。

そんな『アヴェニス125』なのですが、自分も通勤の足に欲しいなぁ、なんて車両情報を調べていたところ……

画像: でも確かにエンブレムには「AVENIS」って書いてある……。

でも確かにエンブレムには「AVENIS」って書いてある……。

なんか見覚え無いやつ出てきた……

それもそのはず。

こちらは同じ「アヴェニス」でも、私が生まれて間もない1999年に登場したモデル。
以前にもスズキには「アヴェニス」という名前のスクーターが存在していたのです!

ということで今回は、現行モデルとはちょっと違った「アヴェニス」をご紹介します!

1999:アヴェニス150&アヴェニス125

1999年に登場した『アヴェニス150』は、1クラス上の質感と走行性能を目指して開発されたスクーターだったそうです。

画像: 1999 アヴェニス150

1999 アヴェニス150

最高出力16PSを発揮する新設計の152cc水冷4サイクル単気筒SOHCエンジンを搭載。Vベルト無段変速方式と組み合わせることにで、軽快かつ滑らかな走行を可能としました。

152ccという排気量を採用することで、125ccモデルに比べランニングコストは上がるものの、高速道路に乗れるのはポイント高いですね!

コンパクトで扱いやすい車体にアルミホイールを採用した大径の12インチタイヤを装着。

タイヤのディメンションは120/80-12・130/80-12と現行モデルに比べかなりワイド&薄く、軽快な乗り味が期待できそう!

画像: 1999:アヴェニス150&アヴェニス125

足まわりにはテレスコピック式のフロントフォーク、前輪油圧式のディスクブレーキ等を搭載し、高い安定性と快適な乗り心地を実現。
高性能なエンジンと上質な装備が与えられ、1ランク上の上質感を持ったラグジュアリースクーターとなっていました。

スポーティーなミニバイザーや流麗でスポーティーなスタイリングは現代の『アヴェニス125』に通ずるものがあり、カウルデザインもかなりシャープになっていますが受け継がれているように感じますね。

また、『アヴェニス150』と同時に、原付二種モデルの『アヴェニス125』も発売されていました。

画像: 1999 アヴェニス125

1999 アヴェニス125

スタイリングやディメンションは『アヴェニス150』とさほど変わりはありませんが、心臓には最高出力14PSと強力なパワーを発揮するSOHC4バルブ水冷エンジンを抱え、124ccながら軽快で快適な運動性能を発揮。

9500回転で現行『アヴェニス125』より5PSも高いパワーを発揮するスクーター、ちょっと乗ってみたい……。

スタイリングや動力性能には差異があるものの、初代『アヴェニス150 / 125』と23年の歳月を超えて復刻した『アヴェニス125』には、快適でスポーティーな乗り味とクールなスタイリングという共通点があり、どちらも誰かの日常に寄り添う親しみやすいマシンであることに違いなさそうですね!

(下に続きます)

つい気になったので今回ご紹介した『アヴェニス150 / 125』の中古市場を調べてみたのですが、どうやらほぼ絶滅状態のようです……。

個人的には現行モデルのスタイリングや乗り味が大のお気に入りなので、通勤や通学の相棒をお探しの方には現行の『アヴェニス125』がおすすめですよ!

あー、自分も『アヴェニス125』で通勤した~い!

【文:石神邦比古(モーターマガジン社)】

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