意気揚々と出発した日帰り宮城・仙台エリアのツーリング。しかしこの旅には、幾重にも罠が潜んでいたのでした。

【常磐道の洗礼】え……ガス欠……ちょっと待って!?

高速道路上で『GSX-S1000GT』のスプリンターな魅力とクルージングの味わいに酔いしれていた私(北岡)ですが、久々にちょっと肝を冷やしました。

ツーリングには慣れているほうなので「凡ミス」といえばそうなんですが……ガス欠直前まで追い込まれたんです。いやだってGSX-S1000GT、ずっと走っていたい感覚があるというか、停まりたくない気持ちになるんですもの……

そんなハイテンションの裏側に仕掛けられてた常磐道の罠。それは「ガソリンスタンドの少なさ」です。

東京駅を出発して常磐道を約160kmほど走り、ガソリンスタンドがある中郷SA(下り)を横目に見つつ通過、まだ残りの燃料&航続距離には150km弱の余裕があることを確認。

画像1: 【常磐道の洗礼】え……ガス欠……ちょっと待って!?

しかしそこから、走れども走れども「次のガソリンスタンドがあるサービスエリア」が出てこない……

後で調べてわかったことですが「中郷SA」から、次のガソリンスタンドがある「南相馬鹿島SA」まで距離120km以上もガソリンスタンドがない!?

これは途中下車するしかないか……と覚悟を決めつつ、低燃費走行に徹していたところ。

画像2: 【常磐道の洗礼】え……ガス欠……ちょっと待って!?

ギリギリなんとかなった。

GSX-S1000GTの燃料タンク容量が19Lで助かった。この時ばかりはさすがに「よく走ってくれた!」とバイクに感謝。そしてGTの燃費性能にも感謝。航続距離ってやっぱり大事だなぁ……と身に染みた瞬間でした。

画像3: 【常磐道の洗礼】え……ガス欠……ちょっと待って!?

その後、燃料満タンの喜びを得た私はクルーズコントロール使わず、存分に「高速道路のGSX-S1000GT」を堪能しました。

快適な乗り心地を確保したうえで、無駄に柔らかすぎないGTの前後サスペンションは「レーンチェンジすら楽しい」と感じられる機敏さがあるのですが、それのおかげで高速道路が淡々とした移動にならないのもGTの個性のひとつなんですよ?

生マグロだけじゃない……おそるべき仙台・塩釜の罠

そうこうしているうちに目的地の最寄りとなる「仙台港北インター」へ到達。長いようで短かった高速道路が終わって時間はAM10時ジャスト。

お目当ての生マグロは目前……いざ塩釜港へ!

画像1: 生マグロだけじゃない……おそるべき仙台・塩釜の罠

ほう……牛タンとな?

仙台だもんな。でも今日はマグロだし。でも牛タンか。

帰りに食べられるかな……生マグロを控えめにすればイケるんじゃないか?

画像2: 生マグロだけじゃない……おそるべき仙台・塩釜の罠

目的地は目と鼻の先にも関わらず秒速で目移り。でもこれぜったい誰でもそう思うでしょ!? 私の食い意地が張っているわけじゃない、はずです。

そして一般道を30分弱……着きました!

オリジナル海鮮丼がつくれるという「塩釜水産物仲卸市場」です!

画像3: 生マグロだけじゃない……おそるべき仙台・塩釜の罠

営業時間終了の正午には十分な余裕をもって到着。この時、私の中にはGSX-S1000GTの俊足ツアラーっぷりがフル発揮された実感がものすごくありました。

特に疲れも感じないので食欲は旺盛なまま。胃袋コンディション万全。このバイク、こういうツーリングに本当にピッタリかも!?

さあ来い、生マグロ!

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これは、何だ?

画像4: 生マグロだけじゃない……おそるべき仙台・塩釜の罠

「女川で今朝、揚がったウニだよ。ミョウバン使ってないから塩水漬けね」

うわぁすごい。ボリュームもある。でも高そう。

「2000円ね」

……これください。

画像5: 生マグロだけじゃない……おそるべき仙台・塩釜の罠

ウニ買ってもうたぁぁぁぁ!!!

生マグロ食べにきたのに。帰りに牛タン食べるつもりなのに。これは事故、あるいは不可抗力です。

でもコミュニケーションが取れたので、そのお店のおっちゃんに『マグロおすすめのお店はどこ?』と聞いて紹介してもらって!

画像6: 生マグロだけじゃない……おそるべき仙台・塩釜の罠

目の前で生マグロ切ってもらいました。当然、冷凍していないクロマグロ!

その結果がこちら!

マジな話ですが、大トロ1600円と赤身900円です。

画像7: 生マグロだけじゃない……おそるべき仙台・塩釜の罠

極厚!?

そして市場の「MY海鮮丼コーナー」で白ご飯などを購入して……

画像8: 生マグロだけじゃない……おそるべき仙台・塩釜の罠

ご飯の量は(並)で400円。お味噌汁つき。写真ではご飯が少なく見えますがこれはどんぶりが顔くらい大きいせいです。

観光地でよくある「メニューの写真どおりだけど器が実は小さかった」という写真マジックは完全になし。

そこに!!!

画像9: 生マグロだけじゃない……おそるべき仙台・塩釜の罠

ドドド丼!!!

ああ、ここはヴァルハラだったのか。コメが見えねえ……贅沢すぎる。

だがこれで終わりじゃねぇぞ!? これがご飯の量を(並)にした真の理由だ。

いっけえぇぇぇーーーっ!!!!!!

画像10: 生マグロだけじゃない……おそるべき仙台・塩釜の罠

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ダブルドンッ!!

画像11: 生マグロだけじゃない……おそるべき仙台・塩釜の罠

言うまでもない、おそるべき至福感。

大トロが舌のうえでとろける反面、赤身は血の味がギュッと濃縮されたようなガツンと来るうまみ。さらに、ミョウバン不使用でまさしく「海のバター」としか言えない地元産の生ウニは雑味ゼロ。

仕事も含め、日本全国でいろいろ食べてきましたが……今回のマグロとウニは私の人生でもトップ3に食い込む美味しさでした。嘘偽りはございません、正直な感想です。

やばいな塩釜港。また絶対来るしかねえ……ていうか今もっと食べたい。

(下に続きます)

やっちまった。帰りに牛タンを食べるつもりだったのにダブル丼って。

だが……我に策あり!

さあGSX-S1000GTよ、ここからちょっとその『本領』を発揮してもらうぜ!?_

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