退屈な日々から脱出するために敢行した『台風前日のド雨の林道ツーリング』はついにダート区間へ到達。でもここで予想外の濃霧発生……雨で霧……しかもソロ。私は無事に帰れるんだろうか……

Vストローム250SXのおかげで林道『入口』に無事到着!

バイクという乗り物の楽しさを知り、ひとたび『自由の味』を知ってしまった我々ライダーという人種は、時として日常生活に退屈を感じてしまうもの。

そのため今回、私(北岡)が選んだ脱!日常の方法は『台風前日に“Vストローム250SX”で雨の林道アタック』というものでした。

出発からドシャ降りの雨に見舞われつつも『Vストローム250SXの最大の長所』と私が考える性能に助けられ、無事に林道の入口へ到達。

しかしここで一度は止んでいた雨が再び振り出し、さらには霧まで発生。まさにダート区間スタート! というタイミングで完璧な悪条件が揃い踏みしました(笑)

画像1: Vストローム250SXのおかげで林道『入口』に無事到着!

しかし、こういった劣悪な環境でこそ本物のアドベンチャーバイクは真価を発揮するもの!

ここに至るまでの道のりで感じた「Vストローム250SXのタフさ」から察するに『引き返す』というのは必要ないと判断。そのまま雨の御荷鉾山スーパー林道のダート区間へ突入です。

画像2: Vストローム250SXのおかげで林道『入口』に無事到着!

でもこれ『Vストローム250SX』だから引き返さなかっただけですからね?

大排気量のアドベンチャーバイクだったら引き返してます。例えばVストローム800DEでもたぶん引き返した。だって今回、ソロだもん。ふたりだったら(800DEなら)トライできると思うけど。

でもVストローム250SXの場合は『ソロで何かあっても乗り越えられる』と信じられるんです。基本的に林道は二人以上で走るほうが私も安心なのですが、今回はチャレンジなので。とはいえ細心の注意を払う必要があります。

画像3: Vストローム250SXのおかげで林道『入口』に無事到着!

ダート区間はざっくり15kmくらい。雨は想定していましたが……予想外の濃霧がけっこう大変でした。

場所によっては視界15m~20mくらいで次のカーブが見えないレベル。雨で滑りやすい路面だけでも緊張感あるっていうのに、けっこうメンタルが削られるシチュエーションです。

画像4: Vストローム250SXのおかげで林道『入口』に無事到着!

もちろんスピードなんて「人のジョギング」程度。ですが、Vストローム250SXの走破力には舌を巻く想いでした。

御荷鉾山スーパー林道がウェットでもそこまでヌタヌタ&ズルズルにならない路面だったことにも助けられましたが(※一部ヌタヌタも出現します)ノーマルのままでも思った以上にいける!

画像5: Vストローム250SXのおかげで林道『入口』に無事到着!

セミブロック調のタイヤと前後サスペンションがなかなか良い仕事をするんです。

大型アドベンチャーバイクが標準装備しているオンロード寄りのタイヤとかだと、走行中にワダチや傾斜などで足をとられ「進行方向にナナメに滑る」ことがあってヒヤッとするのですが、Vストローム250SXはけっこう耐える!

ちょっとヤバいかも……と警戒しても、そのまましれっとクリアできちゃうシーンが何度もありました。なかなかいいぞ!?

画像6: Vストローム250SXのおかげで林道『入口』に無事到着!

その安定感は少しばかりガレてきても変わりなし。1~2回ほど大きめの(濡れた)石でフロントがとられかけましたが、それにしたって『おっと!』程度で焦るほどでも無し。

ちなみに今回はカメラやら三脚やらの入った重いリュックを背負っていたので基本はシッティングで進みました。要所だけスタンディングに切り替える感じです。

画像7: Vストローム250SXのおかげで林道『入口』に無事到着!

ただ……シッティングでも思った以上に何とかなる(笑)

今回は必要に迫られてのシッティングでしたが、逆に『座ったままでもいけちゃう』ということを新しく発見しました。足まわりと車体がいい。トレッキングペースでのエンジンの粘り強さにも助けられました。

オフロードを想定して低速域を強化した新型油冷エンジンの真価が発揮されまくったと思います(笑)

(下に続きます)

正直な安相です……SXはけっこう地力がある。ぶっちゃけますが、もうちょっと苦しむと思ってたんです。滑りまくって緊張感バリバリで、腕なんてすぐパンパンになると思ってました。

だけどフタを開けてみたら、雨と霧の林道をわりと普通に楽しんでいる自分がいて……

今回は変なトライですが、こんなことをやってみたからこそ『Vストローム250SX』に感じたことがあります。たぶんそれは……このバイクの「本当の価値」に近いものなのかもしれません。

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