はじめて走るコースで、はじめてのバイク。だけど思う存分楽しめる! その性能は『スズキらしい努力』が土台になっている……

オフロード『DR-Z4S』とは違うけれど、やっぱり!

はじめて走るコースだったにも関わらず、パッと乗ってすぐに楽しめるフレンドリーさを持つ新型モタードDR-Z4SMですが、だからといって『単なるファンバイク』ではありません。

注目すべきは私(北岡)のようなモタードに馴染みがないライダーでも『サーキットのような環境でも「楽しい」を感じられること』だと思うんです。

最高出力38馬力の単気筒エンジンの吹け上がりは十分すぎるほどにパワフルでシングルとは思えないほどに伸びやか。私は旧DR-Z400シリーズには乗ったことがないので比較はできないのですが、最新の排ガス規制に対応させつつ、ここまでのエンジンが作れること自体に素直に感動していました。

画像1: オフロード『DR-Z4S』とは違うけれど、やっぱり!

そのうえで、エンジンパワーを受け止める車体が最高です。

実は従来型DR-Z400シリーズをそのまま現在の規制に対応させると、規制対応の追加装備などで重量として約9kgも重くなるらしいのですが、それをスズキは従来型より5kg増に留めています。

こういうシンプルなバイクにおいて4kgを削るって……それは一部ではなく、全体を細部に渡って見直すことで実現した数字ということでした。まさしく「軽さにこだわるスズキ」の真骨頂!

画像2: オフロード『DR-Z4S』とは違うけれど、やっぱり!

そして素晴らしいエンジンフィーリングもですが、はじめての環境でも自在にバイクを操れる感覚が本当に良かった。これなら仮にバイク初心者の人が乗っても「楽しい!」を存分に味わえると思います。

この『自然に楽しめる』という部分はDR-Z4SMの大きな魅力のひとつだと思います。

でも、それだけじゃないのがDR-Z4SM!

画像3: オフロード『DR-Z4S』とは違うけれど、やっぱり!

実を言いますと20分の走行枠を2本ほど走ったあと、試乗枠の持ち時間の中でその他の撮影をこなしていたんですが、それらがひと段落したあと、残し数分しかなかったにも関わらず私は再びコースインしました。

先の走行でどうしても走行ラインを外してしまってアウトにはらんでしまうコーナーがひとつだけあって、それを攻略したかったんです。

画像4: オフロード『DR-Z4S』とは違うけれど、やっぱり!

午前のDR-Z4S(オフロード)から続く試乗会で一生懸命走って撮影して、体力的にもヘトヘトなのに、それでもまだ「もう1回あそこを走りたい!」と思えるDR-Z4SMがまずもってスゴいですが(笑)

1周1km未満のコースとはいえ、広々としたサーキット。アベレージの走行スピードもそれなりに高いので、私はこれまで落としても「ギアは2速まで」で走っていました。

でもこの時は残り数分のチャレンジ。ダメ元で『ローギア/1速』までシフトダウンしてから問題のコーナーへアプローチ!

画像5: オフロード『DR-Z4S』とは違うけれど、やっぱり!

あ……できた……!?

1速でもアクセルを開けていける扱いやすいフィーリングのおかげで、きちんと後輪にトラクションが掛けられる。それによって曲がる力を引き出せるからアウトに膨らまない! ってこのバイク、ローギア1速を使ってきっちり走れるバイクだったのか!?

画像6: オフロード『DR-Z4S』とは違うけれど、やっぱり!

ここで思い出したのが新型DR-Z4Sはワイトレンジの5速ミッションだということ。

2024年の発表当時は私(北岡)も「なんで6速じゃないの?」と思ったものですが、6速化するとエンジンの幅が広くなり、かつ重量もかなり増えてしまうそうで……スズキさん的にはそれを嫌ったようです。

でもそれぞれのギアの守備範囲が広いからこそ1速でも伸びる! そういえば「走行枠が終わって車両撮影してから再びコースインする」という余裕があったのも、この5速ミッションのおかげでラクができていたからかもしれません。

画像7: オフロード『DR-Z4S』とは違うけれど、やっぱり!

ちなみにですが、私の中では「1速が現実的にコーナリングに使えるバイク」というのは“本気で作られたスポーツバイク”という認識があります。実際に乗ったからこそですが、このDR-Z4SMもそれに該当すると思う。

セパハン&フルカウルのスポーツバイクとは違う、独自路線の400ccスーパースポーツ。DR-Z4SMは『いつだって独自路線を貫く』スズキらしさ全開のスポーツバイクなのかもしれません。

画像8: オフロード『DR-Z4S』とは違うけれど、やっぱり!

スーパーモタードというあまり馴染みのないジャンルで登場したSM、そして400ccオフロード車(デュアルパーパス)のS。どちらも現在の日本メーカーのラインアップの中では「何かと比較する」ことが難しいバイクです。

だけど発売間もない時点で、この2モデルは既にスズキが予定していた年間の販売予定台数を超えた受注を受けているとのこと。

とはいえ! その『本当の価値』はみなさんがそれぞれ自分の目で見て、触れて感じるしかありません。

(下に続きます)

でも今の時点でもひとつだけ言い切れることがあります。

DR-Z4SMはベテランの大型バイク乗りもビギナーも、乗ったら即『コレすげぇ!』って感じることだけは間違いない! スキルに関係なく「バイクを走らせること」にすぐさま夢中になれる!

まぁスズキのことですから単純に「従来型を規制対応させてきただけ」じゃないことくらいわかっていましたけどね?

なかなかどうして……やるねぇ、スズキ!

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