バーグマン400の足つき性とライディングポジションは?
ビッグスクーターらしくハンドルが近いため、上半身を真っ直ぐにして乗ると、かなり腕に余裕がありリラックスして走ることが可能。着座位置も含め自由度が高いのでロングツーリングでも疲れることはありません。
ヨーロピアンスクーターのように背筋を直立させ、足も椅子に座るような自然な場所に置くほうが街乗りでは扱いやすく、フィット感が高い印象でした。
コーナーでは足をすこし前に出して踏ん張り、シートのランバーサポートに腰を押し付けると身体がホールドできるのでスポーティな走りも楽しめます。
足つき性に関しては大柄な車体に見えますが、跨ってみるとかなり安心感が高いのが特徴です。
シート高755mmなので身長176cmのライダーの場合は両足カカトまでべったりと接地。この足つき性の良さは、フロアボードの一部がカットされ、足を下ろしやすくなっていることも大きな要因のひとつとなります。
車両重量も215kgなので重すぎず、バイクを降りた状態での取り回しはハンドルとシートを持って行えるので、パーキングエリアからの出し入れにもストレスがありませんでした。
スズキ『バーグマン400』で実際に走ってみた燃費は?
バーグマン400の燃料タンク容量は13L。使用燃料はレギュラーガソリンです。
高速道路5割、一般道5割のイメージで448.1kmを走った場合の合計ガソリン総給油量は17.09L。
満タン法で計測した燃費はガソリン1リットルあたり26.22kmでした。
計算上は航続距離で300km以上を確実に走れることになるので、タンク容量が13Lでも不都合は感じません。
バーグマン400の装備/ディテールを解説!
大らかなハンドリングを決定づける大径15インチのフロントホイールが特徴のひとつ。
また、ブレーキはΦ260mmのダブルディスクで制動力は十分以上のパフォーマンスが与えられていると感じました。
タイヤ(DUNLOP SCOOTSMART)も優秀でABSの作動も過敏ではないため、予想以上にスポーティな走りを楽しむことができます。
ヘッドライトはLEDでコミューターとしての質感も高くまとめられています。
ウインドスクリーンも高めで、高速道路での防風効果は十分なレベルになります。
このままでも何ら問題はありませんが、本気の旅バイクとして扱う、もしくはタンデムツーリングを想定するならば、純正オプションに『おRンぐウインドスクリーン』も設定されているので、そちらもおすすめ!
テールランプはウインカー一体式のコンビネーションランプを採用しています。テールランプはLEDです。
ちょっとクルマっぽいデザインセンスは4輪車も扱うスズキらしさを感じる部分です。
排気量399ccの水冷単気筒エンジンを搭載。
加速フィーリングはクルマの高級セダンに近いものがあり、パワフルな加速感というよりも、気が付いたらけっこうなスピードになっている印象でした。
単気筒ながら振動も少なく、スムーズな加速特性を重視。ただし、スロットルを大きく開けると、400ccの力強さがフルに発揮され、あなどれないダッシュ力も発揮します。
前方がタイトにシェイプされた形状のシートで、信号待ちなどでは足が下ろしやすく快適でした。
シートの大きさから想像すると柔らかな座り心地に思えそうですが、実際は適度に固く、長時間の乗車でお尻が痛くなりにくい配慮を感じます。
実際の話、400km程度の走行では座っていることに対するストレスを感じることが全くありませんでした。
特徴的なのが位置調整が可能なライダー用のバックレストです。
シート裏側からバックレストの位置を3段階(基本位置→15mm前→30mm前)に調整できるので、体格に合わせておくと身体のホールド感が高まり、スポーティな走りを楽しむ際に有効。ツーリングでも疲れにくくなります。
シート下のトランクスペースは42Lでフルフェイスヘルメット2つが収納できる容量(ヘルメットによっては入らない場合もあります)を確保しています。
雨で荷物が濡れる心配がないのはやっぱりありがたく、ツーリングでも絶大な威力を発揮します。
センタースタンド標準装備。バーグマン400にはパーキングブレーキもあるので斜面での停車には必要ありませんが、洗車やメンテナンスなど、やはりあると便利なことは間違いありません。
シート下の他、手回り品を入れておくためのフロントボックスも左右に装備しています。
容量は右が3.5L。左が2.8L。左側ボックス内にはDC電源ソケットが配置されているのでガジェット類の充電も可能。
何よりもサッと手軽に荷物を入れられるスペースがある。これだけでバイクという乗り物は異次元の便利さを発揮するようになります。
中央のノブ(レバー)はパーキングブレーキです。
クルマのスポーツカーをイメージさせるアナログの2連メーターは視認性にも優れています。
中央の液晶パネルはオドメーター・デュアルトリップ・燃料計・燃費計・外気温計・時計・フリーズインジケーターを表示できるなど多数の機能を備えています。