所有感を満たしてくれるのはデザインや性能だけじゃない
ライダーの技量に問わず、誰でも最高峰の走りが堪能できる。
前回でお伝えしたように、新型「隼」に初乗りして、一般道&高速道路を含む300km程度のツーリングに出かけてみました。
今のところ新型「隼」の“乗り味”については、全く非の打ちどころが見つかりません……
「隼」が『アルティメットスポーツ』と言われている所以が段々わかってきました。
だけど、隼って現実問題としての「使いやすさ」とか「利便性」はどうなんでしょうか?
今回は、新型「隼」のユーティリティについて検証していきたいと思います。
非の打ちどころなし!? 新型「隼」の便利ユーティリティ
日本の高速道路をツーリングするのにおいて、まず絶対的に付いていてほしいのが『ETC』でしょう。
隼は、2014年モデルの国内仕様からETC車載器が標準装備になっています。
しかも日本のバイクで初めて標準搭載されたバイクでもあるんです。
ですから、新型「隼」にも、もちろんETC 2.0が標準装備。
タンデムシートをメインキーで外すだけでETC車載器にアクセスできます。シート下はちょっとした小物くらいなら入ってしまうスペースもありますが、とても大きい!というほどではないです。
ただ最近は『ほぼ何も入らない』バイクも多いので、スペースがあるだけでもありがたいと思います。その他には簡単な車載工具(六角レンチ3サイズ)とサービスカプラーが備わっていました。
わりと驚いたのがタンデムシートの裏にも工夫があること。
プラスとマイナス兼用のドライバーがさりげなく搭載されています。書類スペースも設けてあります。
しかも、意外に見逃しやすいのですが「ヘルメットホルダー」のフックが2箇所備わっているんです!
このようにヘルメットのDリングをフックに引っ掛けて…
タンデムシートを閉じるだけで、ヘルメットを施錠させることができるんです!
ちょっと手間はありますけど、この方法なら左右に2つ付けられるので、タンデムツーリングでも重宝しますね。
グラブバーも付いたフラットなリアシートはタンデムもしやすそう
そして隼くらいの大型バイクとなれば、タンデムも快適であってほしいものです。
前回の記事をご覧になったかたはおわかりだと思いますが、大きな荷物の積載も容易にできる、幅広でフラットな形状のタンデムシートなので、2人乗りもきっと快適なはず。
タンデムシートに座ってパッセンジャーの快適性も検証してみます。
スポーツバイクにはあまりない、幅広でフラットな形状のタンデムシートは座り心地が抜群でした。
グラブバーも握りやすい形状なので、パッセンジャーはライダーの身体にしがみつく必要がないほど。座った姿勢もほぼ直立しているので、かなりリラックスして跨がれます。
膝にもゆとりがあって、曲げた脚が自然にタンデムステップの位置にくるので、長時間座っていても疲れなさそう。
パッセンジャーの視界も広く、ライダーとの間隔もかなり開いているので、まるでタンデムツーリングが得意なビッグスクーターのバーグマン400に跨っているように快適でした。
あまりタンデムしない人には、オプションパーツの「シングルシートカウル」がおすすめ。このシングルシートカウルに憧れている人、多いはず!
タンデムシートとグラブバーを取り外すだけで、見た目もカッコいいだけでなく、空力性能まで向上させられるオススメカスタムです。
車体色に合わせて9種類のカラーがラインアップされています。
※シングルシートカウル装着の場合は乗車定員の変更が必要です
【おまけ】隼ロゴが入った専用キーで所有感もアップ!
デザインも性能も利便性も兼ね備えた新型「隼」は、唯一無二の究極のバイクでしょう。
最後に、個人的に所有感を満たしてくれるであろうアイテムが「隼」ロゴのデザインされた「カギ」です。
バイクに乗らない時も常に所有するものですから、鍵にも存在感のあるデザインであってほしくないですか?
(下に続きます)
キーシリンダーに差し込んでイグニッションをオンにする。
5つのメーターパネルが起動して隼に息吹が宿る……そんな一連の動作を見ているだけで、所有感を満たされる。これもオーナーにとっては幸せのひととき、ですよね!