「スクーター = ロングストローク型」だと思い込んでいたので…
ビッグスクーターの快適さはそのままに、扱いやすさやサイズ感だけを理想的にコンパクト化したスクーターがバーグマン200。
これまでお伝えした通り、シート下ラゲッジスペースの広さや扱いやすいユーティリティの数々は、文句のつけようがないほどの機能性を備えていましたが、走りの楽しさや快適さはどうでしょうか?
まずは日常的な使い方での街乗りで検証してみたいと思います。
まず、バーグマン200は発進させると「加速感」に驚きます。
市街地を走っていると、125ccクラスの原付二種スクーターとは明らかに違うパワー感で、エンジンがすごく元気に回っている印象。
バーグマン200は「ボア:69.0mm × ストローク:53.4mm」のかなりのショートストロークで、圧縮比も「11.0」と、なかなかに高圧縮なエンジンになっています。
内径 × 行程の数値だけを比べれるなら、なんと隼よりもショートストローク!
スクータータイプのCVTエンジンって、扱いやすさを重視したり、ゆったりとしたクルージングもできるようにトルクが太めの『ロングストローク型』のエンジンの方が多いのかと思っていました。
試しに兄弟車種であるバーグマン400のエンジンと比べてみても、最高出力と最大トルクを発生する回転数が高く、高回転型エンジンだということが分かります。
バーグマン200「最高出力:18PS/8,000rpm 最大トルク:1.6kgf-m/6,000rpm」
バーグマン400「最高出力:29PS/6,300rpm 最大トルク:3.6kgf-m/4,900rpm」
アイドリング状態からアクセルを回し始めると、ググッとパワー感が立ち上がる4000回転くらいまで一気に回る!
一般道の市街地でも5000〜6000回転くらいの結構高い回転数が気持ち良く走れる常用域になっています。
ショートストロークかつ、8000回転で最高出力を発揮する高回転型のエンジンは、スポーツバイクに採用されるくらいのエンジンキャラクターに思えますが、これがすごく楽しい。
バーグマン200に乗ると、拍子抜けするほど高回転まで素早く回るエンジン特性に驚きました。
(下に続きます)
バーグマン200は快適な装備も充実なのに、街乗りでの使い勝手や走りの楽しさも抜かりはありませんでした。
次回は市街地を抜け出して、ワインディングロードでコーナリング性能を試してみたいと思います!