2021年7月に発売となった新型バーグマン400。衝撃だったのは2馬力の最高出力ダウンです。国産唯一の400ccスクーターというアドバンテージは……どうなるんだ?

さすがに気になっていた新型『バーグマン400』の2馬力ダウン

画像1: さすがに気になっていた新型『バーグマン400』の2馬力ダウン

いい加減、時間も経ってしまいましたが、2021年6月半ばに発表されたバーグマン400のアップデートについて。

カラーリングを除いては見た目こそ大きく変更は無いものの、新しい電子制御の採用やツインプラグ化などを採用し、最新の排ガス規制に対応させてきました。

国産唯一の400ccスクーターの存続は非常にありがたい話です。

だがしかしっ!?

画像2: さすがに気になっていた新型『バーグマン400』の2馬力ダウン

気になってました。最高出力の2馬力ダウン。

動力性能においてトルクを重視するスズキは、排ガス規制対応において最高出力を下げてでもトルクを犠牲にしない、という他メーカーではやらない英断に踏み切っています。

だけど……31馬力だったエンジンが29馬力……なのです。

大パワーのバイクとは話が違う

画像: 大パワーのバイクとは話が違う

ちなみに言っておくと、私(北岡)的には新型の『隼』が最高出力197馬力から190馬力になったのは全然気になりません。

だって190馬力なんて、そもそも公道で扱える範囲じゃないし、それ以上に新型『隼』は2代目オーナーとして嫉妬するレベルの完成度になってました。なので新型『隼』の190馬力は、数字の誤差みたいなもんだと捉えています(笑)

とはいえ、ですよ?

新型バーグマン400の31馬力→29馬力はさすがに影響あるんじゃないの? と懸念していたのです。

愛ゆえに……厳しい目で新型『バーグマン400』を検証する

画像: 愛ゆえに……厳しい目で新型『バーグマン400』を検証する

そもそもですが、私(北岡)はけっこうバーグマン400が好き。

それと言うのは、自分が根っからのツーリングライダーだから。そして以前、従来型のバーグマン400でツーリングした時には軽い感動すら覚えました。

ソロツーリングでもタンデムでも、バーグマン400が無敵すぎる。

もし、このバイクを買ったら『他のバイクに対する興味が無くなっちゃうんじゃないか?』 と思うほどにツーリング適性が高いんです。

スクーターの本場となる欧州では、タンデムでも楽しめる長距離ツアラー的な立ち位置になっている事実を身体で理解しました。

それゆえに、ここは厳しい目で新型を見ていきたいと思います。

そう……愛ゆえに!

新型『バーグマン400』で走り始めて5分で思ったこと

画像1: 新型『バーグマン400』で走り始めて5分で思ったこと

そんなこんなでスズキさんから新型バーグマン400をお借りして乗ってみたんですけどね。

ええ、正直に言いますよ。情けない話だと思われるかもしれませんが……

ぜんぜん違いがわからん……

それが『走り始めて5分』の嘘偽りの無いファースト・インプレッションですゴメンナサイ。

画像2: 新型『バーグマン400』で走り始めて5分で思ったこと

一瞬、途方に暮れました。

この場合は2馬力のパワーダウンを感じさせない訳だから、好意的にとらえるべきなのでしょうけど、私の場合、バイクに乗った感想文を書いてる訳ですので『よくわかんないけど、前とおんなじです』では記事にならん(笑)

とはいえ、違いがわかりにくい。

さて、どうしたもんか……と思っていたのですが、会社に戻る途中に偶然、某社の有名250ccスクーターと信号待ちで並んだんですね。

画像3: 新型『バーグマン400』で走り始めて5分で思ったこと

そこで、明確な差を感じました。

なんとなくそうかな? と思ってはいたんですが、オートマチックならではの自動遠心式クラッチがつながって本格的に加速体勢に入る時、フワッと『優雅に力が出てくる』んです。

そして、当たり前ですけど、排気量差を見せつけて、余裕たっぷりで某250ccスクーターを置き去りにする。

画像4: 新型『バーグマン400』で走り始めて5分で思ったこと

その時の加速感というか、伸びかたが従来型より軽いというか……エレガントになっているイメージ。

クルマに置き換えるなら大排気量の高級セダン的に、滑らかに、いつの間にか速度がのっていく。綺麗に燃料が燃えて、無駄なく加速していくと言うか……このあたり、おそらくツインプラグ化の恩恵だと思います。

なんかね、加速のしかたが『気持ち良くなったな』って感じます、新しいバーグマン400。

画像5: 新型『バーグマン400』で走り始めて5分で思ったこと

ちなみに懸念していたパワーダウンの件ですが、街乗りにおいては先にも言ったとおり、違いは感じられません。

オートマチックだから余計に体感しにくいのかもしれませんが、加速力やトルクにおいても弱くなった印象は皆無。

もし、そこに違いを感じることができる人がいたら、その人はもはや『バーグマン400ソムリエ』レベルの達人でしょう。

新型になっても『400ccスクーター』らしさは健在です!

画像: 新型になっても『400ccスクーター』らしさは健在です!

よかった……

大好きなバーグマン400は、基本的に変わってないし、なんだかちょっと走りが気持ち良くなってた!

だけど、まだすべての懸念が払拭された訳ではありません。

(下に続きます)

最高出力っていうのは、ある程度のスピードが出ている状態(あるいはエンジン回転数が高い状態)で影響してくるもの。

スクーターのカタチをしたグランツーリスモたるバーグマン400ですから、高速道路での快適性やパフォーマンスがダウンしては魅力も半減と言うものです。

今回、最もシビアと思われる高速道路……果たして、2馬力ダウンは影響が出るのか?

気になるかたは、このまま【続編】をどうぞ!

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