ジクサーSF250 高速道路編
前回の流れから行くと、速攻でワインディングに突入という勢いでしたが、その前に高速道路のお話をさせてください。
私的に、けっこう驚いたもので……
都心からツーリングやワインディングに向かうには、時間短縮や体力温存なんてことも考慮して高速道路の快適性能は、個人的にチェックしておきたいポイントになります。
ジクサーSF250はスポーティなフルカウルを与えられているため、高速走行時は適度に風をいなしてくれます。
しかし、ウインドシールドが小ぶりな設計のため、上半身はある程度風を受けていしまう印象。ですが、このデザインがジクサーSF250のコンパクトで鋭い印象を形作っているのも確か。
それに風を受けるとはいっても、ネイキッドスタイルに比べればその恩恵は十二分に体感できます。
タンクがかなり絞り込まれている上、ステップより前方向のカウルも外側に張り出しているため、どちらかといえば、下半身の方がカウルの恩恵を大きく感じられました。
実際、2月の寒空の下、スポーツ用インナータイツにジーンズという心もとない(というか無謀な?)装備でも高速道路を走り切ることができました。
単気筒バイクの高速道路って『振動』で疲れる印象だけど……?
フルカウルを装着したバイクは身体が風を受けにくいため高速道路では疲れにくい。
一般的にはそうですが、ジクサーに関しては多分そうはならないだろうな、なんて予想していました。
その理由はジクサーSF250が単気筒エンジンだから。
単気筒エンジンは、エンジンの鼓動感がダイレクトに味わえるのが個人的にポイントが高い長所だと思っているのですが、高速道路に限ってはちょっと話が変わってきます。
やっぱり振動って、長距離だと疲れるんですよね……
私の愛車の中古250ccモタードも高速道路での巡行は80km/h前後がほとんどです。
そんなことからジクサーでの高速道路も80km/h以下でのんびり巡行かなぁ、なんて思っていました。
GSX-R1000Rの試乗レポートでお話しした通り自分、高速道路が苦手ですしね。
でもふとメーターに目をやると、数値はいつの間にか100km/h。
ジクサーSF250は思ったより振動が少なかったためか、気づけば思ったより速度が乗っていました。
参考までに時速80・90・100キロ時点での回転数が概ね5250、6000、6750回転くらい。
ジクサーSF250が最高出力26PSを発揮するのは9000rpmなんですが、7500回転前後くらいからエンジンの振動と力強さが一気に増すのが体感できます。だけど時速100キロ程度ではスムーズそのものでした。
……もしかして、私が知らないだけで、最近のバイクってみんな振動少ないのかな?(汗)
車の流れにもしっかり乗れるし、追い越し、追い抜きの際の加速力も十分。
なぁんだ、すっごい快適じゃん。
と思ったその時、急に横からの突風に煽られてヒヤリ。車体が軽い分風に煽られやすいので、風の強い日の高速道路やバイパスでは注意が必要そうです。
でも、よほど強い風が吹かない限りは走行ラインがズレるほど煽られることはないので過度に心配する必要はないと思います。
ライディングポジションも優しいので長時間の高速走行も苦にならず、市街地での移動に付随する高速道路やバイパスの利用も快適でした。
燃費も良くて、この時点ではストリート最強だけど……?
今回走った実測燃費は以下の通りです。
走行距離 | 給油燃料 | 実測燃費 | |
1 | 320.3km | 9.18L | 34.89km/L |
2 | 299.7km | 9.17L | 32.68km/L |
3 | 78.2km | 2.22L | 35.22km/L |
トータル | 697.5km | 20.57L | 33.9km/L |
※3は9割高速道路で測った数値です。
250cc単気筒エンジンということでもう少し燃費は伸びると思ったのですが、自分のテンションが抑えられず、比較的低いギアを使って走りを楽しんでしまったせいか予想より良い数値は出せませんでした。
一般的に考えれば十分すぎる燃費性能ですけどね。この状態でも燃料満タン12Lで406.8 kmの航続距離があるので、経済的と言えると思います。
もう少し気を使って走ればさらに燃費は良くなるでしょうし。
燃費の良さに街乗りでの扱いやすさも加味して、フルカウルにセパレートハンドルというスポーティな味付けにかかわらず、これがストリートバイクの最適解なんじゃないかって個人的には思ってしまうほど、この時点では好印象。
(下に続きます)
しかし、それ故に、ワインディングで走らせたい!
だって、それが楽しければもうこのバイク完璧だと思うんです。
それに予感がしてます。このバイク、絶対にワインディングが楽しい……ハズ!
To be continued……