新たに搭載されたクイックシフターが快適すぎるんだが?
第二世代となった新型カタナで市街地、峠を走ってきましたがやはり最初のインパクトが大きかったのは出力特性の変化。
以前よりも格段にパワフルな出力特性となったことで、峠では以前よりも断然、苦戦させられました。
でも、出力特性はSDMS(スズキドライブモードセレクター)のおかげで何とかなったため、実際の走りで大きな変化を感じたのは、新たに採用された双方向クイックシフター。
街乗り編、ワインディング編ではさらっと流してしまいましたが、個人的に今回のモデルチェンジで一番魅力的なポイントなのではないかと思っています。
電子装備を得てよりパワフルな走りを楽しめるようになった、というのは確かにポイント高いんですが……
ぶっちゃけ初期型にせよ第二世代にせよ150馬力級のバイクなんて自分じゃ手に負えません!
そこで今回、目立って「これは便利だ!」と感じたのが双方向クイックシフターです。
ご存知の方が多いとは思いますが、これはシフトチェンジの際にクラッチレバーを握らずシフトペダルだけでギアを変更できる装備。
ベースモデルのGSX-S1000はもちろん、GSX-R1000Rや隼にも装備されています。でもそういえば、GSX-R1000Rにもついてたけど、慣れなくて全然使わなかったっけ……
もともとカタナのクラッチレバーは軽く、握るのはそこまで苦ではないので、最初は「本当にいるのかこの機能?」 なんて思っていましたが、慣れてしまえばあらゆるシーンで活躍しました。
正直、この快適さを知ってしまうともうクイックシフターなしのバイクに戻れなくなりそう。
まず、走っている時間が長かった市街地では、圧倒的にクラッチレバーを握る回数が減りました。
カタナはライディングポジションも楽で車体も軽いため、もともと街乗りでも快適なバイクでしたが、クイックシフターが加わったことでさらに利便性が向上。
これなら高速代をケチって下道でツーリングするのも前向きに考えられそうなレベルです。
そしてやはり一番クイックシフターの搭載に感謝したのはワインディング。シフトアップ・シフトダウンともに頻繁に使用することになりました。
クラッチレバーに指をかけなくて済むためブレ―キングとハンドル操舵に集中できて、ブリッピング機能も搭載されているようで、下手なアクセル操作も必要なし。
マジで万が一、慣れないリッターバイクでブリッピングミスなんてした時には、悲惨な未来が待ち受けていることが想像に難くないので……。
減速・操舵に集中できるので峠道でのライディングがより楽しくなったのは間違いありません。
最近は多くのハイエンドモデルに搭載されるようになってきた双方向クイックシフター。
自分としては、電子制御によるアップデートだけなら初期型でもいいかな、なんて思っていましたが、一度この装備の恩恵を受けてしまうと考えが変わります。
ここまで快適だとは。クイックシフター、恐るべし……
(下に続きます)
でも、中身に大幅なアップデートを受けて戦闘力を増した新型「カタナ」ですが、単純に「速い」バイクや装備の充実したバイクに乗りたいなら他にも選択肢はあると思います。
クイックシフターならGSX-R1000RやGSX-S1000にも搭載されていますし。
だから、充実した装備は便利だけど、それよりも「カタナ」であることに選ぶ意味がある気がするんです……
To be continued……