なぜか『隼』は短時間のお散歩ツーリングでも満足できる
大型バイクっていうのは、基本的にエキサイティングな走りから余裕のツーリング力などが魅力のもの。
だけどSV650シリーズとかGSX-8S/GSX-8Rのような「軽さ&コンパクトが自慢」の一部車種を除いては、その重量やボディの大きさから『市街地走行には向かない』というのが大型バイクの一般的な認識だと私(北岡)は思っています。
その理屈で言うと「大柄なボディ」「セパレートハンドルによる前傾姿勢」「重量264kg」という三拍子が揃った『隼』は、街乗りには限りなく向かないバイクということになるのですが……
そこがどうにも隼の不思議なところでして……
スズキラーメンで満腹になった後、腹ごなしのつもりで磐田市の街を20分くらい南下。海が近いのでなんとなく行ってみた感じです。
そうして街の中を走っていて思ったんですが、私の所有する二代目『隼』様も今日の新型様にも「とある共通点」があることに気づきました。
隼って、不思議と『ちょい乗り』が得意なバイクでもあるんです。
これは「近所の買い物に便利!」とか「街の渋滞も余裕!」といったシティコミューター的な性質としての『街乗りが得意』という話ではありません。
そういう見方をするならば、いかに隼の足つき性が良くとも、思った以上に小回りが効いても、スクーターや小排気量バイクの機動力には敵いません。
そうじゃなくて!
日常の中のちょっとだけ空いた時間。それこそ1~2時間とか。そういうスキマ時間にちょっと乗っただけでも、隼って思った以上の『満足』を感じさせてくれるんです。
大型バイクは得意分野に特化しているものが多くて、ちょっと乗っただけじゃ物足りないと感じるバイクも多くあります。だけど不思議なことに隼は「ちょい乗り」でも、家に帰ってきてから『楽しかったー!』って思える。
私自身、愛車の二代目様はよくそういう使いかたをしてます。そして、それは隼の大きな魅力のひとつだとも思ってます。
隼はワインディングやツーリングだけじゃなく、今回みたいな『弾丸ラーツー(?)』でも楽しさを感じさせてくれるうえに、日常の中でも満足を感じさせてくれる。そういう一風変わった万能を持ち合わせてる。
さすが隼、他に代わるものがありません。
という訳で……
『やっぱり隼は最高だなぁ~』
なんて感慨に浸って海を眺めていたら、けたたましくスマホに着信が……なんと無粋な。
石神クン『あ、おつかれさまです。すみませんランチに出てから全然戻ってこないんで電話してみたんですが……センパイ、今どこですか?』
チッ……ついにバレたか。
北岡『どこってラーメン屋だよ? スズキラーメンな!』
石神クン『それって、静岡じゃ? え……ッ!?』
北岡『隼なら静岡なんて近所だろっ? なっ!』
なっ! じゃねぇよ……ナニ言ってんだこの人(石神)
石神クン『そそそその隼、明日撮影で使う予定なんですけど……』
北岡『えーそうなのぉ? そっかぁ~じゃあ帰るねぇ 』ピッ(終話)
会社を出てから5時間強か……さすがに帰社までバレずにいるのは無理だったな……
なんならこの辺のビジホにでも泊まっていこうか……と思いはじめていたのに!
(下に続きます)
まぁいい。十分に楽しいランチタイムだった。
でもこれ、5時間以内だったらバレずにいけるってことかな。次回の『エクストリーム・ランチ』の参考にしておこう。
さて、ガソリン入れて帰るとするか!?