【禅問答】125ccのスポーツバイクとはなんぞや?
明けましておめでとうございます!2025年も『スズキのバイク!』をよろしくお願いいたします。
さて……早速ですが、みなさんにとって原付二種/125ccのバイクってどういう立ち位置でしょうか?
私(北岡)の場合は職場が遠いため原付二種スクーターで通勤するというイメージがありません。なので排気量が125cc以下でもれっきとした『趣味の乗り物』となります。
そして、趣味性において特に突き抜けた125ccだと感じているのがこちら……
スズキ『GSX-R125』です!
最高出力15馬力を10500回転で発生する高回転型の水冷単気筒エンジンを搭載。6速ミッションを搭載し、車両重量は137kgと超軽量。主要な電子制御はABSのみ。
そのうえで……
恐ろしいほどに『スリム』です。
ここまでの細さはいまどき珍しいレベル。125ccって「小さいバイク」に見えないようにボリュームを出して所有感を高めるのが一般的ですが、スズキはそんなことを歯牙にもかけません。
徹底して無駄を削ぎ落した125ccピュアスポーツとして仕上げられています。
最近タルんでる自分に『喝ッ!』を入れる
ところで最近、私はバイク乗りとして少々『タルんでいる』と感じています。
そう感じたのは昨年2024年の12月に『SV650X』に乗った時のこと……
強め前傾姿勢セパレートハンドルの大型スポーツバイク……乗り始めは本当にガッチガチでぜんぜん上手く乗れませんでした。ご興味のあるかたは私(北岡)の「すごく乗れていない姿」を見て笑ってやってください。
さておき……そこで感じたのです。
俺には修行が必要だ、と。
気分的にはこういう感じ。
そこで修行に最もふさわしいバイクとして、真っ先に頭に浮かんだのが先に紹介したGSX-R125でした。
聞けばセパレートハンドルのスポーツバイクを愛する猛者たちは、空いている早朝のワインディングを狙って『朝練』なるもので自らを鍛えるそうな……
ふむ……それは修行にいいかもしれない。真似してみるか。真冬だけど。
ということで今回はGSX-R125を駆って極寒の早朝ワインディングに突撃してみることにします。
ちなみに言っておきますが……
このGSX-R125というのは個人的に『現在のスズキバイクラインアップ』で最も手強いバイクだという認識です。毎回、乗るたびに自分の未熟さを痛感させられる。
ぶっちゃけた話、高出力の大型バイクのほうがまだ気がラクだったり……
だってパワーのあるバイクは『ごまかし』が効くんだもん。サーキットクラスの限界領域とかじゃなければ、ミスっても力任せ(バイク任せ)でうやむやにできると思ってる!
だけどGSX-R125は超高回転型エンジンです。最低でも6000~7000回転以上をキープしていないと一瞬で走りがメロメロになる。
後述していきますが、エンジンだけじゃなくアクセルの操作自体や、ブレーキ&サスペンションの制御も「真面目に走らせよう」と思うと極めてシビアです。
あ、誤解の無いように言っておきますがシビアなのはあくまで「真面目に走らせようとするとき」だけですからね?
街乗りなどでフワッと乗る時まで難しいわけじゃありません。
バイク初心者の人だって安心して運転できるのでご安心ください。重量も軽いし、街乗りも楽しいバイクです。ただ、とんでもなく『奥が深い』っていうだけで。
(下に続きます)
しかし! 今回の趣旨は『修行』です。
ていうかGSX-R125に乗るときはいつも修行の気分だけど!
そうして勢いこんで早朝からワインディングに出撃してみたら!?
あ、これ無理じゃねぇ? となりました……
ですが、そんなすったもんだも楽しかったので【中編】にて修行風景をお届けさせて頂きます!