2022モデルの『SV650』がヤバいかもしれない
![画像1: 2022モデルの『SV650』がヤバいかもしれない](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2022/05/14/6226d40077783c1ededcf7d7ba372a572e0f897d_xlarge.jpg)
厳しい排ガス規制に対応するために最高出力を4馬力ダウンさせて登場した2022年モデルのSV650。
650ccっていう中間排気量における4馬力ダウンは流石にキツかろう……と思っていた私(北岡)ですが、先にセパハン仕様の『SV650X』に乗って、それがまったくの杞憂であることを知りました。
その時は結果として、杞憂どころか『逆に攻めてきた』スズキによって一本取られたような気持ちになった訳ですが、そこに続いてネイキッドのSV650も試してみることに。
SV650はスズキの大型バイクラインアップで最も(台数として)売れているバイクですから、メーカー側もここで失敗することはできません。とはいえ、基本的には先のSV650Xと同じなんですから『特に心配してない』というのが、私の正直な気持ち……だったのですが!?
![画像2: 2022モデルの『SV650』がヤバいかもしれない](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2022/05/14/60a782aa4cf2eb8ad6589254448ab9cf8e94b0be_xlarge.jpg)
スズキのバイクって、なーんでこんなに『同じなのに違う』んでしょうね。
正直に言ってしまうと、セパハン仕様のSV650Xに感じたものとけっこう違う。同じと言えば同じなんだけど、同じだと言いたくない。
その理由がコチラ……
![画像3: 2022モデルの『SV650』がヤバいかもしれない](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2022/05/14/84c3c141af6919b18cd73904d8819dc2032fdfc7_xlarge.jpg)
今回は最終的にワインディングも走ってるんですけど……ちゃんと走り始めて、ひとつめのコーナーで『こういう状態』になっちゃって。
タイヤが温まる前ですよ? いつもだったらビビりな私は、超慎重に探りを入れる段階です。
自分では安全マージンたっぷりで、ヒョイッと気軽にコーナーに飛び込んでいったつもりだったのに、いきなり『走りやすい』がMAXなフィーリングで逆にビビった(笑)
なんか2022モデルのSV650、前よりヤバいやつになってるのかも?
SV650Xとは違う『SV650』の街乗りフィーリング
![画像1: SV650Xとは違う『SV650』の街乗りフィーリング](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2022/05/14/2fbad5d4047593b0a35cd89a4a772464691d621c_xlarge.jpg)
新しい排ガス規制に対応したセパハンのSV650Xに乗った時、私は『街乗りでパワーダウンは感じない。前と同じ感じでヨカッタ』と書きました。それは本当にそう思って書いたことです。
だけど今回、2022モデルのSV650に乗って、最初に思ったのは『SV650ってこんなに元気だったっけ?』っていうこと。
セパハンの『X』では5000~6000回転あたりが従来型よりスムーズになったと感じたんですが、ネイキッドのほうは街乗りから既にグイグイ走る印象に感じられたんです。
![画像2: SV650Xとは違う『SV650』の街乗りフィーリング](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2022/05/14/727756c2d51c1a4272ce54a74e802f8c5c4afbab_xlarge.jpg)
ひとつには乗車姿勢として、アップハンドルだから『ライダーの身体が直立している』っていうこともあると思います。
前傾姿勢の『X』は、自然にバイクの加速力を受け止められるライディングポジションですけど、SV650は上半身が起きていることもあって、加速の際に、すこし身体が後ろに置いて行かれるような感覚があります。
そのせいで『体感として』XよりもSV650のほうが元気に感じる、のはわかる。だけど、それだけに思えない。
![画像3: SV650Xとは違う『SV650』の街乗りフィーリング](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2022/05/14/660f75eec4838ed139bb6a338da3984b544800bb_xlarge.jpg)
たぶん……中速域の扱いやすさが増したせいで、無意識に『ガンガン開けて走っちゃってる』のが原因だと自分では思っています。
もともとSV650はリラックスできるライディングポジションと400ccレベルのコンパクトな車体のおかげで安心感の高いバイクなんですが、そこに2022モデルの『アクセルを開けやすい』が追加されてさらに安心感が高まって……
その結果、アクセルを開けすぎる(笑)
![画像4: SV650Xとは違う『SV650』の街乗りフィーリング](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2022/05/14/0b25a3deb87d997072a064eab3de9ce4cc90db3a_xlarge.jpg)
そもそも扱いやすいバイクが、さらに扱いやすくなると、こういう現象が起きるのか!? と内心、苦笑でした。
という訳で、従来型のSV650オーナーが『いつもの調子』で2022モデルに乗ると、スピードを出し過ぎる可能性があります。くれぐれもご注意ください。
そういう意味でもSV650、前よりヤバいかもしれません(笑)
![画像5: SV650Xとは違う『SV650』の街乗りフィーリング](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2022/05/14/91224f71de4b50d43a9353d4ba32306075342424_xlarge.jpg)
ちなみにですが、SV650がエンジンに変更を受けたのって、現行型が2016年の登場してからは『初』なんですよね。
で、スズキが得意とする“トルクを活かした走り”を最新技術でアレンジしたのが2022年モデル。
こういう技術ってのは本当に日進月歩で、2016年の頃とはまったくレベルが違うんだってことを改めて感じます。
(下に続きます)
だってSV650、街乗りで普通に走ってても『パワーダウンしたのに前より速く感じる』んですから。
しかもその影響は、街以外のシチュエーションでさらに顕著に出るのです。
大事なことなのでもう一度、言っておきます。
『2022モデルのSV650、前よりヤバいやつになったんじゃないか?』
それが事実であることを、続編にてお伝えさせて頂こうかと。よろしければ、どうぞおつきあいくださいませ!