排気量150ccクラスでたかだか13馬力。だけど私(北岡)がチャンスがあれば『ジクサー150』でワインディングを走ろうとチャンスを伺っています。その理由、なんだと思います?

ジクサー150は大型バイク乗りにも『喝っ!』を入れてくる

表向きは燃費計測のため。

しかし暴露してしまえば『バイクに乗った感想を書くため』という大義名分を振りかざし、ジクサー150でワインディングを走ろうとする。それが私(北岡)の本音です。

それが何故って?

画像1: ジクサー150は大型バイク乗りにも『喝っ!』を入れてくる

もっとバイクが上手くなりたいから!

実はそんな私情が理由だったりします……すみません。

いやだってさ!

画像2: ジクサー150は大型バイク乗りにも『喝っ!』を入れてくる

ジクサー150の走りが楽しい! まずそれが理由のひとつ。

それにこのバイクは『走りの教科書』として、個人的に最適だと思っているんです。突き詰めればGSX-R125やGSX-S125のほうが良いのかもしれませんが、あちらはそれなりにシビアな面もあり……走らせることに必死になりすぎるんです。

だけどジクサー150は、もうちょっとだけ優しい。

画像3: ジクサー150は大型バイク乗りにも『喝っ!』を入れてくる

軽量スリムなうえに、適切にギアを選ばないとスポーティな走りが成立しない小排気量MTスポーツの『難しさ』もありつつ、ワイドな5速ミッションと150ccのトルクに助けられて、多少のミスは誤魔化しが効く。ブレーキや車体がしっかりしているところも練習機として最高だと思ってます。

つまり『難しすぎないけど、バイクの練習になる』のがジクサー150なんです。

画像4: ジクサー150は大型バイク乗りにも『喝っ!』を入れてくる

それに150ccの利点を活かして高速道路に乗れるから、お気に入りのワインディングまでワープできる。仕事が忙しいと、思うように走りに行く時間も取れなかったりしますから。

そして私は『できることならバイクがもっと上手くなりたい!』と日常的に考えているので、これ幸い!とばかりにジクサー150に乗る機会があればワインディングへ向かうのです。

なので今回も、ジクサー150さんに優しく、時には厳しく手ほどきして頂きました。

画像5: ジクサー150は大型バイク乗りにも『喝っ!』を入れてくる

相変わらずですけど、ジクサー150は高性能な大型バイクのように力任せの運転を受け付けてくれません。

このバイクに乗るといつも『自分は下半身でのバイクのホールドが甘い』ということを痛感させられます。特に派手なライディングフォームをキメる必要は無いんですが、スポーティかつ『綺麗に』走らせようと思うとこれがなかなかに難しいっ!

そして、その難しさはコーナーの進入時点から、もう顔を出してきます。

画像6: ジクサー150は大型バイク乗りにも『喝っ!』を入れてくる

BYBRE(BY Brembo)のブレーキキャリパーの扱いやすさは150ccのパワーをコントロールするのに十分なパフォーマンスだし、動きの良い正立フォークは頼れるインナーチューブ径41mmの剛性感を発揮。コーナー進入における減速プロセスに不足は感じません。

だけど、パーツの優秀さにまかせてコーナーへ入っていくと、バイクを寝かせ始める時点で、もうジクサー150が嫌がるんです。素直に車体が寝てくれない……

画像7: ジクサー150は大型バイク乗りにも『喝っ!』を入れてくる

ちなみにこれは下り坂のコーナー進入でより顕著に出ます。そうなる理由はバイクのせいじゃなくてライダー(私)のせい。無意識でハンドルを腕で抑えているからです。

なので意識的にステップ(リーンウィズなら燃料タンク)をガッ!とホールド。イメージ的には普段の3倍くらい強く車体を保持するつもりで。

すると……

画像8: ジクサー150は大型バイク乗りにも『喝っ!』を入れてくる

先ほどまでのイヤイヤから一転、スパッとバイクが寝る……うまく決まると嬉しい反面、自分の下手さに呆れもします。

でも、それだけじゃ終わらない。『腕に力を入れないこと』に集中しすぎて、加速のためのシフトダウンをサボると、今度は立ち上がりがヨレヨレになります。ジクサー150は、こういうところでもきちんとダメ出しをしてくるんです。

だけど優しいところもある……

ただ、厳しいリアクションを返してくる反面、その状態からでも150cc単気筒のトルクを発揮してなんとかコーナーをクリアさせてくれる優しさもある。これが高回転型125ccのGSX-R125やGSX-S125だと、慌ててクラッチ握ってシフトダウンして、そのコーナーは『やりすごす』状態に。

だけどジクサー150だと、ギリギリ『走る』の範囲をキープさせてくれるんです。

画像: だけど優しいところもある……

腕の力を抜いて、適切なギアを選んで。要するに『バイクの基礎中の基礎』ですが、それがぜんぜんできてないことを思い知らされます。

でもジクサー150は『もう1回やってみな。ミスったら何とかしてやるから』って支えてくれる。だから心が折れずに『走りの練習』に集中できる!

S字の切り返しなど、イメージ通りに乗れれば侮れないほどに鋭いんですよ? その時のジクサー150は完全に“スポーツバイク”です。

(下に続きます)

ほんとにね、前も言ったことあるけど『このバイクが自分の人生最初の1台だったら……』と思わずにはいられません。私は”バイクの運転技術”というのを反復練習、もしくは経験の積み重ねの結果だと思ってるんですが、ジクサー150のオーナーは知らないうちに正しいバイクの基本を学べていると思います。

そういう意味でも、ジクサー150は本当にいいバイク!

と、大きく脱線しましたが……ここらで本題へ戻ります。街乗りして高速やワインディングもきっちり走って。

さて、2023モデルの燃費はどうなった?

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