気温・路面コンディション共に最悪なスタートを切った『GSX-S125』でのショートツーリング。そろそろ気温も上がり陽の当たる路面も増えてきたので、高回転域を使ってみる!
高回転ではじける楽しさ! 『GSX-S125』は意外と疲れ知らず?
![画像1: 高回転ではじける楽しさ! 『GSX-S125』は意外と疲れ知らず?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2023/12/31/abc5a4891300791a35c5cd2f99acbe0d46552ed8.jpg)
指がちぎれるほどの耐え難い寒さと、最悪の路面コンディションでスタートした『GSX-S125』でのショートツーリング計画。
開始直後からコンビニに退避するというアクシデントはあったものの、コンディションの良くない路面では逆に『GSX-S125』のバランスの良さや、車体コントロールを学べる絶好の機会になりました。
【ショートツーリング編①】の続きです
そうして走っているうちに気温も上がってきて、道志みちも大方走り切り、道の駅道志に到着。
そのまま通り過ぎても良かったのですが、再び指が冷えてきたので暖かい缶コーヒーで手をヒーリング。
![画像2: 高回転ではじける楽しさ! 『GSX-S125』は意外と疲れ知らず?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2023/12/31/abf122825d1ed86a7343860e17ffb93e6232e97c.jpg)
冬ツーリングはどうしたって身体の末端がとっても冷える!
現代では寒さを緩和する便利なギアも数多あります。
ですが、やはりこのように寒さを耐え凌ぎ缶コーヒーで手を温めるのも、冬ツーリングの楽しみだと私は思っています。
この時間で「冬だ!」って感じを味わうのが好きだったりして。
……決してグリップヒーターや電熱グローブを導入できない貧乏人(私)の強がりなんかじゃないんだからね⁉
![画像3: 高回転ではじける楽しさ! 『GSX-S125』は意外と疲れ知らず?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2023/12/31/ab4df5f80d044d084b80fc06182bea5e2a442f89.jpg)
一度停まってしまうと動きたくなくなるのも冬ツーリングですが、走り出さなければ帰ることもできないので、ヘルメットを被ります。
そんな時“再び走り出しやすい”というのも『GSX-S125』のポイント!
これはある程度どんなバイクでもそうかもしれませんが、重たくて乗車姿勢のきついバイクはどうしても腰が重くなりますよね(人による)。
しかし『GSX-S125』は軽くて取り回しがしやすくライディングポジションもラクチン。そもそも“乗りやすい”というフレンドリーな性格がツーリングをスムーズにしてくれます。
大方ライディングポジションのおかげで、ここまでの疲労が少ないのも要因かもしれませんが。
![画像4: 高回転ではじける楽しさ! 『GSX-S125』は意外と疲れ知らず?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2023/12/31/b064b2693ba86fbb4f9fb507f918ce3380414e26.jpg)
そうして道の駅を出発(脱出?)し、山中湖へ向かう最後の坂を駆け上がります!
125ccモデルの『GSX-S125』ですが、回転数を意識すれば存外グイグイと急な坂を上っていきます。
「GSX-125」シリーズは下りでこそ、というイメージがありましたが、ここまでの道中しっかり登りでも十二分に楽しむことができました。
![画像5: 高回転ではじける楽しさ! 『GSX-S125』は意外と疲れ知らず?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2023/12/31/0af901f3c0bf02af5aa529a933ef91bb736175c0.jpg)
確かに、一度速度や回転数が落ち込むと速度を回復させるのに時間はかかります。
ですがブレーキングによるメリハリのある走りよりも、回転数とアベレージスピードを一定に保つよう心掛ける走りを意識すれば軽快な走りが楽しめます。
……それでも全力全開で速度を求めるような走りだと登りはキツイでしょうが、そんなもんは公道でやっちゃいかんですよ!
![画像6: 高回転ではじける楽しさ! 『GSX-S125』は意外と疲れ知らず?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2023/12/31/6e7775f4c3603ce4b13df8e9388dfd3867965a85.jpg)
特に今日なんて路面もタイヤも冷え切っていますからね。
そうして山中湖に辿り着き、そのまま展望ポイントへのワインディングを登ります。
時間的に気温もだいぶ上がってきて路面の日当たりも良く、ようやくまともに走れるようになってきた!
![画像7: 高回転ではじける楽しさ! 『GSX-S125』は意外と疲れ知らず?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2023/12/31/6d4cfb7e9b1d522f60ba50bcad5cce6a35d58db5.jpg)
今まで使えなかった高回転域を使うと『GSX-S125』のエンジンのパワフルな側面が顔を出し、今までとは全く違うバイクに!
やはり登りでダッシュ力を発揮するには街中同様に適切なシフトチェンジと半クラッチが必要になりますが、基本的にはここまでの車体コントロールの練習の延長線上。
![画像8: 高回転ではじける楽しさ! 『GSX-S125』は意外と疲れ知らず?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2023/12/31/2d41d4baeb7237f680f333f307a764eec24f2709.jpg)
しなやかに動くフロントサスペンションにより接地感やブレーキング時の車体姿勢を掴みやすく、「少し硬めかも?」と思っていたリアサスペンションはギャップを踏んでも揺り返しがすぐに収束するので挙動も安定します。
『GSX-S125』のエンジンが元気に感じるのは、リアサスペンションの絶妙な硬さによるダッシュ時のダイレクト感から来ているのかもしれませんね。
![画像9: 高回転ではじける楽しさ! 『GSX-S125』は意外と疲れ知らず?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2023/12/31/9edc8820af174614afd4c3adda2a91c20414eb89.jpg)
とにかく、早くも身体に馴染んだ『GSX-S125』での走りは、『GSX-R125』同様に大排気量のバイクでは決して味わえない爽快感がありました!
そして辿り着いた展望ポイントでは雲の少ない青空の元、雪化粧をした富士山がお出迎え!
![画像10: 高回転ではじける楽しさ! 『GSX-S125』は意外と疲れ知らず?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2023/12/31/1413f5ac7aed5305eadde53bd39200e30798ac20.jpg)
空気が澄んでいて景色が綺麗に見えるのが冬ツーリングの楽しみのひとつではありますが、それにしたって良く見えすぎでは?
遠くにも雪をかぶった山脈が連なり、いつも以上に壮大な景色に感じる!
![画像11: 高回転ではじける楽しさ! 『GSX-S125』は意外と疲れ知らず?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2023/12/31/3353fbeea9cb5d970a260a49fd9cba71224bd442.jpg)
……どこの山かは知らんけど。
日の出前の早起きや耐え難い寒さによるコンビニ避難、最悪な路面コンディションなど今回もまぁ、いろいろ散々でした。
そんな中でのツーリングを充実したものにできたのは、間違いなく軽量コンパクトかつバランスの良い『GSX-S125』のおかげでしょう!
Fin……
(下に続きます)
……待って。
なんか思ってたより全然体力残ってるんだけど⁉
以前『GSX-R125』でもこの辺りまで来たけれど、昼を過ぎるころにはもう帰りたいムードだったぞ!
なんか全然帰る気にならないし、ここまで来てもったいないから行けるところまで行ってみるか!
ということで、『GSX-S125』に対する印象をまとめるのはもう少しまってから!
『GSX-S125』ショートツーリング、エクストラステージスタートです!
To be continued……
【文:石神邦比古(モーターマガジン社)】