今『400ccスクーター』って、どういう立ち位置なんだろう?
ビッグスクーターがストリートで爆発的な流行をしていたのは2000年代の半ばくらい。
その頃と今はもう全然違ってます。
街乗りシティコミューターなら、今はコンパクト&維持費も安い原付二種/125ccスクーターがメイン。スズキも原付二種スクーターだけで3モデルもラインアップしているくらいです。
正直なところ街中で言えばパワー的には原付二種クラスで十分。しかもコンパクトで軽くて気軽。
特に『スウィッシュ』なんて走りにも徹底的にこだわった上で、シート下のラゲッジスペースも広いんだから言うことなしでしょう。
ちなみに私(北岡)の場合は通勤にちょっと距離がある(片道40km)ので、高速道路に乗れるほうが嬉しい。
そういう人には個人的に超おすすめの『バーグマン200』があります。
高速道路は150ccから乗ることができますけど、150ccだとパワー的には余裕がないのも事実。
そこでの『バーグマン200』は排気量200ccの余裕と共に、大きすぎないボディ(と、めちゃくちゃ広いラゲッジスペース)が突き抜けて便利です。このバイクは一度所有したら手放せなくなる系のヤバいやつでした。私はけっこう感動しました。
でも……
スズキにはもうひとつスクーターがあるんですよね。
ご存じのかたもいらっしゃると思いますが、排気量400ccの『バーグマン400』です。
これ、今の時代においてはどういう立ち位置なんでしょう?
その昔、前身となる『スカイウェイブ400』はスクーター文化の本場である欧州にはじめて持ち込まれたビッグスクーターとして、海外でも大きな成功を収めました。
当時は欧州にもこういうデカいスクーターは無くて、この後に欧州でもビッグスクーターの人気が過熱。その火付け役となったのはスズキの400ccスクーターだったんです。
で、今回ちょっと『乗ってみたい!』となった理由は、欧州での現在のバーグマン400の立ち位置を聞く機会があったから。
なんとバーグマン400って、欧州じゃ『ガチのツーリングバイク』的な扱いらしいんですよ。
それこそ向こうの人たちは、バーグマン400にサイドケースとトップケースを装備させたフルパニア状態で乗るのが普通みたいな感じらしいんです。
400ccスクーター『バーグマン400』はツーリングバイク?
わりとこの情報は、私には衝撃的でした。
え? スクーターって街乗りバイクじゃないの?
でもまぁ……考えてみればシート下に広いラゲッジスペースがあって、そこは基本的に雨の心配がない訳です。
しかも、大型のウインドスクリーンにスクーターとしてレッグシールドもあるからウインドプロテクションは完璧。
足だってゆったり、シートもゆったり。オートマだからクラッチ操作もいらなくて疲れない。
まぁ、ツーリングバイクとしての必要案件は備えすぎってくらい備えているのは間違いありません。
欧米のライダーって、けっこうバイクを道具としてガチで使い倒す人が多い印象なので、そういう人々にとってバーグマン400は動力性能も含め、バランスの良い旅バイクっていう扱いになるんでしょうね。
バイク乗りとして人生初『400ccスクーター』でツーリングしてみます!
となれば無類のツーリング好きを自称する私(北岡)としては見過ごせません。
基本的に私はバイクなら何でも好き。スポーツバイクもアメリカンクルーザーもクラシックもオフロードも何でもアリ。
だけど、400ccスクーターでツーリングしたことは過去にありませんでした。
(下に続きます)
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ってことで今回はヨーロピアンスタイルを建前として(笑)バーグマン400でツーリングへ行ってみたいと思います。
まずはその第一印象として!
バーグマン400は現行のスズキのバイクラインアップの中で『最も穏やかなハンドリングのバイク』だっていうことが判明しました!