スズキのジクサーSF250って素晴らしいと思ってます。バイクで走る楽しさを知る第一歩として、バイクを操る基本を知る教材として。だけど一個だけ気になるところが……これ、私(北岡)だけなんでしょうか?

こういうバイクを250ccクラスに用意するスズキは尊い

画像1: こういうバイクを250ccクラスに用意するスズキは尊い

ジクサーSF250。

改めて言うまでもないことですが、2020年6月に、スズキが250ccクラスに投入したフルカウルスポーツです。

2020年の発売当時は、人気の250ccフルカウルスポーツでありながら新車価格が50万円以下という衝撃プライスが話題になりましたけど、デリバリー開始から1年以上が経った今となっては、価格よりも充実したパッケージのほうが注目されているように感じます。

画像2: こういうバイクを250ccクラスに用意するスズキは尊い

そりゃまぁ、そうなるってものです。

だってヘッドライトは個性的なデザインでインパクトあるし、LEDで高級感もあるし。

バイクにとって『顔がカッコいい』のはとても大事なことですけど、ジクサーSF250はそこにも隙はありません。

画像3: こういうバイクを250ccクラスに用意するスズキは尊い

しかも車両重量は158kg。めちゃくちゃ軽い。なんなら250ccクラスのフルカウルスポーツで断トツに軽いという話です。

スポーツバイクにおいて、そして排気量の小さなバイクにおいて、軽さは何にも勝る正義ですから、そこも注目したいところ。

ちなみに、この軽さを実現できたのは、新設計された新世代の油冷エンジンが主な要因となります。

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最高出力26馬力のエンジンは完全新設計で、エンジン単体がめちゃくちゃコンパクトで軽い。

これは単気筒であること、そして水冷ではないスズキ独自の油冷システムを採用したことで実現できた軽さです。

表面的な最高出力ばかりを追い求めないのは、みなさんもご存じの通りのスズキ流。そして、軽さに関しては恐ろしく徹底するのもスズキ流です。

画像5: こういうバイクを250ccクラスに用意するスズキは尊い

ちなみにこのエンジン、ボア×ストローク比がスーパースポーツ『GSX-R1000R』と同じなだけあって、本来は高回転型の特性なのですが、それを吸排気のチューンにより低~中速域を増強してます。

本質的には高回転型のスポーティな単気筒エンジンな訳ですね。

画像6: こういうバイクを250ccクラスに用意するスズキは尊い

で、ブレーキキャリパーにはブレンボのセカンドラインBYBRE(バイブレ)が奢られてるし、ローターはΦ300mmの大径ディスクで、パワーおよび車両重量に対して十分以上の制動力を与えてます。

ちなみにフロントフォークはインナーチューブ径がΦ41もあって、剛性面も十分。

ジクサーSF250は『250ccのバイク』として優れている

まぁ、スズキ製のバイクですので基本的に『走る・曲がる・止まる』のパフォーマンス面において不足があるなんてことはありえません。

なんだかんだ、スポーティさにはこだわりがありますからね、スズキって。

画像1: ジクサーSF250は『250ccのバイク』として優れている

それでいてスタイリングが『コレ』な訳です。

バイクのデザインの好き嫌いってのは人それぞれですけど、フラットに見て、ちゃんとフルカウルスポーツとしてカッコいい。

それが新車価格48万1800円(消費税10%込み)なんだから、これは本当に驚くっていうか、スズキに感謝するしかありません。

画像2: ジクサーSF250は『250ccのバイク』として優れている

仮に『バイク人生で最初の1台』に選ぶなら、最高だと思う。

もしバイク初心者の人が『すごそうな中古車』と『新車のジクサーSF250』で迷ってたら、私は間違いなく『悪いことは言わないから新車でジクサーSF250にしといたほうがいいよ』って言う。

その後のバイク人生を左右しかねない『最初の1台』は、可能ならば新車からはじめるほうが、正しくバイクの楽しさを広げていくことができると信じていますので。

画像3: ジクサーSF250は『250ccのバイク』として優れている

これからのバイク文化を創っていく若い人たちが、憧れのフルカウルスポーツで、きちんと新車からバイク人生をはじめられる。

ジクサーSF250の存在は、そう考えると、とてつもなく尊い。こういうバイクを250ccクラスにちゃんと用意するスズキは本当に偉いと思います。

ジクサーSF250、ひとつだけ気になるところが……

と、ここまで長い前置きでジクサーSF250の魅力を説いてきましたが……私(北岡)はひとつだけ、本当にひとつだけジクサーSF250に対して『気になるところ』があるのです。

これはひょっとしたら、私だけの個人的な問題かもしれません。

だけど、ジクサーSF250のオーナー人の中には、同じように感じる人もいるんじゃないかとも思っています。

それは……

画像1: ジクサーSF250、ひとつだけ気になるところが……

リアのサスペンション、ちょっと固くない?

っていうこと。

歯に布を着せることはしません。これは私の体重が軽すぎることが問題の一因でもあるのですが、荒れた道や大きめのギャップで、ゴツゴツと乗り心地を固く感じることがあるんです。

画像2: ジクサーSF250、ひとつだけ気になるところが……

フロントは全然いいんだけど、リア側にたまに突き上げを感じる。

これが不思議なことに、同じリアサスペンションを装着したネイキッドのジクサー250にはあまり感じないんです。軽い前傾の乗車姿勢でリア側の荷重が減るからでしょうか……

この部分を改善できたら、ジクサーSF250って、輪を掛けて素敵な250ccバイクになるのに……

ただこれは先に言った通り、私の体重(53kgです)も大きな要因なので、みなさんに等しく当てはまるとは限りません。人によっては問題なく快適、というケースも多いでしょう。

(下に続きます)

基準としては『後ろの突き上げ感が気になるかどうか』ってところでしょうか?

なので、今回は『ジクサーSF250をもっと快適にする』ために、ちょっとだけノーマルのリアサスペンションの設定をいじってみることにします。

これなら費用も0円だし(笑)

果たして上手くいくのか? ご興味があれば、ちょっとお付き合いくださいませ!

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