GSX-S125の高回転型エンジンは“のんびりツーリング”には不向きなのか?
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前回の記事で、GSX-S125をワインディングロードに持ち込んで、峠道のコーナリング性能やスポーツ走行を確かめましたが、これが最高に楽しかった!
だって、6000rpm以上をキープしながらのスポーツランが誰にでも楽しめるほどエンジン性能が高いんですよ?
![画像2: GSX-S125の高回転型エンジンは“のんびりツーリング”には不向きなのか?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2023/03/20/16bac00339170cf2f2aa17110443a2a529eb4132.jpg)
はっきり言って筆者くらいの一般ライダーなら、大型モデルや250ccクラスのスポーツバイクよりも、GSX-S125の方が一番気持ちよく走れるんじゃないかって思えたほどでしたから(笑)。
小排気量ならではの安心感と、10000rpm以上も回る高回転型エンジンはスポーツ・コミューターと呼びたくなるような快適さがありました。
![画像3: GSX-S125の高回転型エンジンは“のんびりツーリング”には不向きなのか?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2023/03/19/e838298be09ae81b4816bfcac76e5ce0fd16187d.jpg)
でも、ここで少し疑問が湧きました。
GSX-S125のようなスポーツ志向で高回転型のエンジンは、景色を見ながら下道をトコトコ走るような“のんびりツーリング”にはあまり向かないバイクなのでは? ということです。
気軽さの面から原付二種/125ccクラスのバイクを所有したいと思っているライダーは、通勤・通学や買い物などの街乗りを中心に、高速道路を使わない下道ツーリングなどを楽しみたい方も多いと思います。
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峠道でのコーナリング性能やスポーツランではなく、125ccを下道ツーリングのレジャーバイクとして使いたいライダーにとっては、GSX-S125のキャラクターはスポーティすぎるのではないか、と思ったわけです。
ですから、今回はもう少し距離を伸ばして、GSX-S125のツーリング性能を検証してみたいと思います。
下道250kmの距離を走って感じた『GSX-S125』のツーリング性能とは?
![画像1: 下道250kmの距離を走って感じた『GSX-S125』のツーリング性能とは?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2023/03/19/d7770cbb749d7bcce1e106a6f0574a1964fd3750.jpg)
一般公道を長時間走っていると、排気量を問わず下道ツーリングをしているライダーは意外に多いことに気がつきます。
高速道路は確かに便利だけど、通行料金もかかるし目的地まであっという間に着いてしまうから、そのエリアの空気感や景色などを楽しみながら走るには、下道ツーリングの方が楽しいと思うライダーが多いのも頷けます。
![画像2: 下道250kmの距離を走って感じた『GSX-S125』のツーリング性能とは?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2023/03/19/ee0479f9e9770513f97704c8208e4000ef816630.jpg)
当然ながら、原付二種モデルは高速道路に乗れない排気量なので、ツーリングに行くとなると全て下道を走ることになりますが、GSX-S125は高回転域まで一気に回るのにエンジンの頭打ち感がほとんど感じないので、下道を走っていても不思議なくらいパワフルで楽しいんです。
これは135kgの軽量な車体に、10500回転で15馬力も発揮するパワフルなエンジンならではの爽快感と、一般的なバイクと同じ6速ミッションを搭載しているからかもしれません。
![画像3: 下道250kmの距離を走って感じた『GSX-S125』のツーリング性能とは?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2023/03/19/5275aa753f027829d6341b287a4ceef2fcbae13a.jpg)
交通量の少ない幹線道路では、6速・5000回転で60km/hをキープしながらクルージングできるほどの快適さを持ち合わせています。
6000回転くらいから本領を発揮してくる高回転型のエンジンではありますが、低中回転域も思いのほかフレキシブルで、コミューター的なトコトコ走りもできるほどバランスのとれたパワー特性になっているんですね。
![画像4: 下道250kmの距離を走って感じた『GSX-S125』のツーリング性能とは?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2023/03/19/d6b09cd31316ecfa8be78dc393fc7b45c4308547.jpg)
ちなみに、150ccクラスで高速道路にも乗れる軽二輪モデル「ジクサー150」の最高出力は13PS/8000rpmで、馬力だけでいえば原付二種クラスのGSX-S125の方が2PSも上なんです。
極端な話、GSX-S125に目を瞑って乗ったとしたら(流石に無理ですが)150〜200ccクラスと間違えてしまうほどのパワー感があります。
それでいて、頻繁にシフトチェンジが必要になるようなトルク不足感もないし、回転数がせわしないほど上下するシビアなエンジンでもないので、景色を楽しみながらの下道ツーリングも気兼ねなく出かけられます。
![画像5: 下道250kmの距離を走って感じた『GSX-S125』のツーリング性能とは?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2023/03/19/615b29e5dd115c547c33ecc629c7217338f58d62.jpg)
陽が西に傾く頃、気がつくと下道を200kmも走っていました。
普通なら、高速道路を使わずに一般道を200kmも走ると背中やお尻などがだんだん痛くなってくるはずなのに、身体は全然平気なくらい疲れを感じていません。
これ、スズキのバイクに乗っているとよく思うのですが、薄型でスポーティなシート形状なのに不思議なくらいお尻も痛くなかったんですよね。
![画像6: 下道250kmの距離を走って感じた『GSX-S125』のツーリング性能とは?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2023/03/19/54fce1ae3efdcba89520ad53bf11483533c51d71.jpg)
125cc原付二種クラスでトップレベルのスポーツ性能を兼ね備えながら、低中速域メインの下道ツーリングやシティコミューターとしても楽しめるというバランスが両立できているってスゴくないですか?
筆者がこれまで感じていた「125ccクラス=ファンバイク」というイメージは完全に覆されました。
(下に続きます)
GSX-S125は、エンジンの回転数をキープしながらコーナリングを駆け抜けるという“スポーツバイクらしい楽しさ”が本当にわかりやすいマシンなので、これからスポーツ走行を楽しみたいと思うライダーに1番オススメしたいバイクです!