「燃費」も気になるけど「航続距離」に注目したら番狂わせがっ!?
バイクの性能を示すわかりやすい目安のひとつ、「燃費」。
でもツーリングの最中は「タンク満タンでどのくらい走れるか」っていうのも気になるところですよね。
ツーリングでは地域や時間帯によって都合よく給油できない場合もありますし、人によっては燃料満タン出発で途中の給油はなるべく避けたい、という方もいるかもしれません。
正直、私（石神）も給油の回数はなるべく減らしたい方の人間。
セルフ給油スタンドではいつもガソリンが出てくるのが待ちきれず、給油ノズルのレバーをカチカチしてしまうタイプです（汗）
というワケで今回は「燃費」ではなく「航続距離」に関して、スズキのバイクを比較しランキングをつけてみました！
この記事では150～250ccクラスのモデルをまとめています！
リッター30kmオーバーの好燃費バイクだらけのこのクラス。
先に言っちゃうけど正直、コスト系で圧倒的優位に立ち続ける『ジクサー150』を止めて欲しい……！
ちなみに計算方法はこんな感じです。
実測燃費×タンク容量=推定航続可能距離
燃費に関しては現在まで当サイトで掲載してきたインプレッションの中から、各モデル良好だった実測燃費を参照しました。
スペックのWMTCモード値を参照してしまっては面白みがありませんからね！
以前掲、載している【燃費王GP】とは燃費の参照場所が違う箇所もありますが『ジクサーSF250』と『バーグマン200』の順位が入れ替わったくらいで大きな変動はありません。
で、今回参照する実測燃費のランキングがこちら。
| 順位 | 車名 | 実測燃費 |
| 1 | ジクサー150 | 51.72km/L |
| 2 | ジクサー250 | 33.9km/L |
| 2 | ジクサーSF250 | 33.9km/L |
| 4 | バーグマン200 | 32.68km/L |
| 5 | GSX250R | 31.07km/L |
| 6 | Vストローム250 | 31.04km/L |
ちゃんと『ジクサー150』がぶっちぎりですね。
では、これを航続距離に換算した時の結果はどうなったのでしょうか？
早速、第6位から見ていきましょう！
……まぁ、タンク容量を知られてたら結果はバレバレなんですけど！（笑）
第6位：バーグマン200
326.8km
まず、150cc～250ccクラス6台のうち最も航続距離が短かったモデルが、惜しまれつつも生産終了を終了した『バーグマン200』。
安定性した走りと充実した装備、超大容量のラゲッジボックスが自慢の快適スポーツスクーターです。
燃費ランキングでは32.68km/Lという好燃費で4位につけていましたが、タンク容量がクラス最小の10Lという点が響き、推定航続可能距離は326.8kmという結果に。
でも冷静に考えると、10Lで300kmオーバーって普通にすごいのでは……？
第5位以降がどうなっているのやら……。
第4位：『ジクサーSF250』＆『ジクサー250』
406.8km
第5位以降、と言いましたが、「ジクサー250」シリーズが同列だったので第4位以降ですね、失敬（汗）
奇跡的に北岡センパイがとった『ジクサー250』の燃費と、私が計測した『ジクサーSF250』の実測燃費が33.9km/Lと小数第一位まで一致。
タンク容量も12Ｌと同量なので、推定航続可能距離は両モデル406.8kmと同じ結果になりました。
どちらも同じ油冷単気筒エンジンを搭載した兄弟モデル。元気なエンジンと軽い車体によるフットワークの軽いキビキビとした走りが魅力のバイクです。
『ジクサーSF250』に乗った際に燃費が良かった記憶はありますが、まさか400km以上も走るとは……。
ちなみにWMTCモード値の燃費は両方とも34.5kmなので、スペック以上の燃費を出せればもうちょっと長く走れるかも……？
というか、燃費ランキングで第2位につけた「ジクサー250」シリーズが4位だと……？
第3位：GSX250R
466.05km
第3位はスズキの250ccフルカウルスポーツモデル『GSX250R』です！
穏やかなトルク特性を持つ水冷並列2気筒エンジンを搭載した、比較的安定志向のスポーツバイク。
燃費ランキングでは6台中第5位と芳しくありませんでしたが、15Lというタンク容量を武器に推定航続可能距離466.05kmと「ジクサー250」シリーズに大差をつけ第3位にランクインです！
それでも実測燃費で31.07km/L、WMTCモード値32.8km/Lで十分燃費は良好なのですが……。
何はともあれ、セパレートハンドルでも非常に乗りやすく、長距離のツーリングも楽々こなせるので、航続可能距離が長い点は『GSX250R』に更なる魅力をプラスしてくれます！
……さて、残るは『ジクサー150』と『Vストローム250』の一騎打ち。
これはもしや、燃費ランキング最下位の『Ｖストローム250』の番狂わせが……⁉
第2位：Vストローム250
527.17km
無かったかぁ……
タンクが大きいからもしかしたら、と思いましたが残念……。
というワケで第2位はスズキの大人気250ccアドベンチャーモデル『Vストローム250』で、実測燃費から算出した推定航続可能距離は527.17kmでした！
『GSX250R』と同じ水冷並列2気筒エンジンと大柄な車格、長距離走行に特化したライディングポジションやウィンドスクリーンに加え、積載性能も持ち合わせた本格ツーリングモデルですが、タンク容量も17Lと大型バイク並み。
ちなみに、WMTCモード値は32.8km/Lなので、上手くすればもっと長く走れるハズ！
というか、誰か『ジクサー150』の暴走を止めてくれッ！
第1位：ジクサー150
620.64km
そして航続距離ランキング栄えある第1位は、やはりと言いますか『ジクサー150』でした！
第2位の『Vストローム250』と100kmちかくもの大差をつけて圧勝。
誰だ、番狂わせとか期待した奴は……自分か。
【燃費王GP】も51.72km/Lとぶっちぎりの1位で、なんなら【足つき王GP】も1位だから3冠達成ですね……。
私（石神）はまだちゃんと試乗したことはありませんが、150cc空冷単気筒エンジンと軽い車体の組み合わせは確かに走りへの期待を感じさせるものがあり、ライディングポジションも優しく150ccだから高速道路にも乗れる。足つきも良くて取り回しも良好。
加えてこの燃費＆航続距離である。
……完璧すぎやしないか⁉
燃費を参照したモデルは少し前のモデルですが、どうやら2023年モデルの現行型でも大きな変化はないみたい。
間違いなくスズキ史上でも、ある種のモンスター級バイクとなるでしょう……。
航続距離でツーリングが変わる！
というで、今回はじめて航続距離王GPをやってみましたが、1位を決めるという点において、実は全くの茶番です。
だって、北岡センパイが過去に『ジクサー150』の燃費チャレンジでとんでもない数字を叩き出しちゃってるんだもん！
ガス欠まで『ジクサー150』が何km走ったか気になる方は、是非とも下の記事をご覧くださいませ！
それにしても……
ジクサー150以外の順位が燃費ランキングから大きく変動したのは意外でした。
| 順位 | 車名 | 推定後続距離 |
| 1 | ジクサー150 | 620.64km |
| 2 | Vストローム250 | 527.17km |
| 3 | GSX250R | 459.75km |
| 4 | ジクサー250 | 406.8km |
| 4 | ジクサーSF250 | 406.8km |
| 6 | バーグマン200 | 326.8km |
でも、ツーリングを強く意識した『Vストローム250』、『GSX250R』の航続距離が長く設定されているのは納得といえば納得です。
逆に、ライトウェイトでスポーティな走りを楽しめる「ジクサー250」シリーズはタンクを大きくして航続距離を伸ばすより、軽さを活かした走りを楽しむ方がいいのかも？
（下に続きます）
なんにせよ、今回のランキングにおいても第1位と第6位では航続距離に倍近い差があります。
走れる距離が100km違えば、ツーリングのルートや行先が変わってくる場面もあると思うので、航続距離もバイク選びでのひとつの目安になると思いますよ！
スズキファンのためのWEBサイト！
