2021モデルの新型『GSX-S1000』はけっこう衝撃だった
2021年モデルとしてスズキは新型『隼』を発売。誰もがセンセーショナルな登場に心を奪われていたタイミングで、突如、4月に発表されたのが新型『GSX-S1000』でした。
従来型とはあまりにも違うスタイリングに、完全に油断していた私(北岡)はけっこう大きな衝撃を受けたものです。
テール周りに従来型の面影をすこし感じるものの、その他は完全にデザインを一新。
機能面では、かいつまんで言うと電子制御スロットルが搭載され、走行モードをセレクトできる『SDMS(スズキドライブモードセレクター)』が装備されたことが、わかりやすいトピックスです。
その他にも変更はありますけど、私(北岡)としては少々気になったことが他にも……それは価格です。
こちら従来型のGSX-S1000です。見た目の違いはもう歴然。
いやもう、めっちゃカッコよくなったから価格がうんぬんとかの話じゃないかもしれませんが、従来型のコスパがあまりにも凄まじすぎたのが良くないんです……なにせ115万2800円(消費税10%込み)でしたから。
そこから27万7200円のアップ。デザイン一新から最新の電位制御が搭載されたとはいえ、けっこう上がったな、と感じたのはおそらく私だけじゃないと思います。
だがしかしっ!!!
乗ってみて2秒で思った。
ぜんぜん違うじゃねぇかぁぁっっ!?……と。
スズキさん……実直すぎて口下手というか、コレちょっと説明が足りてないですよ……
新型『GSX-S1000』は見た目だけじゃない!
なにがどう違うかって、具体的な話はまた後にしますけど、新型は従来型GSX-S1000オーナーが乗ったら頭が真っ白になるレベルに違うんです。
元々のGSX-S1000は、スーパースポーツGSX-R1000由来の高出力エンジンを搭載していて、私的にはスズキの現行ラインアップの中で最も過激なバイクだと認識していました。
とにかく、めちゃくちゃ速い!
ただ、その裏側には『ゆっくり走らせてくれない』という一面もあったんです。これはGSX-S1000オーナーには常識のお話でしょう(笑)
ツーリングするともなれば、ギアは5速とか6速を使って強力なパワーと鋭いレスポンスを薄めつつ走る感じ。重量が軽いしトルクがあるから、それでもツーリングは楽しく走れるんですけどね。
だけど新型GSX-S1000と来たら……
気難しさがどこにも無い……
街中でちょろっと走らせただけで、それがわかります。
従来型だとアクセルをちょっと開けただけでグワッ!っと一気に加速しようとして『おっとっと!?』となったんですが、アクセル全閉から1ミリ開けた時の特性がまず全然違うんです。
抜群に扱いやすい!?
なんなら新搭載されたアシストスリッパ―クラッチのおかげで、クラッチ操作まで断然軽くなってるし……
そして、それ以上に加速&減速を繰り返す街中で、気を使わなくてもぜんぜんギクシャクしないんです。
例えばですね、下の写真みたいな石畳の路面。あまり日本には無いシチュエーションですけど、普通のアスファルトに比べると滑りそうな雰囲気があって、すこし走るのに慎重になります。
でもね、無いの、そういう緊張感が。
普通のアスファルトみたいにスロットル全閉で交差点に進入していって、クルッとバイクを曲げての左折。そこからちゃんとアクセルを開けながら交差点をクリアすることができちゃう。
石畳(しかもちょっと雨で濡れてました)ですら、それができる。パワーの主張が強かった従来型とは大きく違います。
これ、普通に街乗りできるわ……
そう思いました。
良い意味でパワーを感じさせないし、そこに加えてGSX-S1000の車両重量214kgという軽さもあります。足つき性だって150馬力級のバイクとしては悪くないですしね。
ぶっちゃけますけど、リッタークラスの大型バイクでの街乗りって、もちろんできるけど、それほど気軽なものではないと個人的には思ってます。
そうは言っても重いバイクが多いし、パワーは持て余すし、ボディが大きいと余計に苦労しがち。
だけど新型GSX-S1000にはそれらのネガティブを感じません。
(下に続きます)
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250ccや400ccみたいに気軽!とか言うつもりはありませんけど、リッターバイクとして考えるならものすごく快適に街乗りできると言って良いと思います。
だ・け・ど!
みんな気になるのは『そこじゃない』ですよね? 私だってそう。だって150馬力のスポーツバイクだもん。
ということで、もちろん行きますワインディング!
よろしければこのまま続編にお付き合いくださいませ!?