スズキの現行モデルを各排気量別に分けての「パワー・ウエイト・レシオ選手権」を勝手に開催。今回はOver1000ccクラスにカテゴリーされている全8車種で検証します!

知っていると自慢できる!? 1000ccクラスのパワーウエイトレシオ No.1は?

スズキのOver1000ccクラスにラインアップされている全モデルの車両重量と最高出力(馬力)をSPEC表から調べ、このクラスで一番パワーウエイトレシオの性能に優れているマシンを発表。

このクラスのパワーウエイトレシオ選手権は以下のような結果となりました!

第8位/Vストローム1050DE

パワーウエイトレシオ選手権1000㏄クラスの第8位にランクインしたのは『Vストローム1050DE』でした。

画像: 第8位/Vストローム1050DE

Vストローム1050DEの車両重量:252kgを、最高出力:106馬力(8,500rpm)で割って計算してみると……

252g ÷106PS=2.37kg/PS

という結果になりました。

フロント21インチのワイヤースポークホイールやアルミ製のアンダーガード、さらにはパイプフレームのエンジンガードなど、未舗装路での走破性を高めたVストローム1050DEはその分、重量も増して252kg。見た目からして『巨体』です。

しかし、最高出力は8500回転で109馬力を発揮するハイパワーなエンジンなので、パワーウエイトレシオはさすがに大型バイク……他クラスとは比較にならない2.37kg/PSを記録しています。8位でこの数値なら1000㏄クラスのパワーウエイトレシオは一体どうなっちゃうんだ……⁉︎

第7位/Vストローム1050

パワーウエイトレシオ選手権1000㏄クラスの第7位にランクインしたのは『Vストローム1050』でした。

画像: 第7位/Vストローム1050

Vストローム1050の車両重量:242kgを、最高出力:106馬力(8,500rpm)で割って計算してみると……

242kg ÷ 106PS=2.28kg/PS

という結果に。

スタンダード仕様となるフロント19インチのキャストホイールを装着したVストローム1050は、Vストローム1050DEと比べて車重が10kgも軽量な事もあり、最高出力がDEと同じでもパワーウエイトレシオではDEを上回ります。

というか……このバイク、実際に走らせるとおそろしく『ワインディングに強いバイク』です。大排気量Vツインの加速力は軽く引くレベル……実際に乗ったことがある身としては、Vストローム1050が7位っていうのが逆に信じられません。

第6位/GSX-S1000GX

今年1月に発売されたばかりの新型グランドクロスオーバー「GSX-S1000GX」。1000㏄クラスのパワーウエイトレシオ選手権では第6位にランクインしました!

画像: 第6位/GSX-S1000GX

GSX-S1000GXの車両重量:232kgを、最高出力:150馬力(11,000rpm)で割って計算してみると……

232kg ÷ 150PS=1.54kg/PS

という結果になりました。

スズキ初の電子制御サスペンションを搭載し、大きな可能性を秘めたクロスオーバーモデルですが、パワーウエイトレシオはGSX-S1000シリーズの中では1.54kg/PSと3番手。重量が明暗を分けています。

とはいえ豪華ツーリング装備をフルに備えても車両重量が232kgに収まっている事がむしろスゴい……その走りは、まだまだ未知数ですが!?

第5位/GSX-S1000GT

パワーウエイトレシオ選手権1000㏄クラスの第5位にランクインしたのは『GSX-S1000GT』でした。

画像: 第5位/GSX-S1000GT

GSX-S1000GTの車両重量:226kgを、最高出力:150馬力(11,000rpm)で割って計算してみると……,

226kg ÷ 150PS=1.50kg/PS という結果に。

GSX-S1000シリーズの中で、GT(グランドツアラー)の名を持つGSX-S1000GTですが、大型ツアラーとしてはかなり軽量&コンパクトな車体が特徴。サイドケースを外した状態で走らせると、ツアラーだと言うことを忘れそうになります。

というか「ツアラー」というジャンルで、パワーウエイトレシオが1.50kg/PSというのは、かなり凄まじいのではないでしょうか?

第4位/KATANA

パワーウエイトレシオ選手権1000㏄クラスの第4位にランクインしたのは『KATANA』でした。

画像: 第4位/KATANA

カタナの車両重量:215kgを、最高出力:150馬力(11,000rpm)で割って計算してみると……,

215kg ÷ 150PS=1.43kg/PS

という結果に!

GSX-S1000シリーズと同系統の水冷4ストロークDOHC直列4気筒を搭載するカタナ。2019年の初登場からわずか3年後の2022年には早くも第二世代へと生まれ変わり、エンジンや各所がブラッシュアップされました。

見た目のデザインに目が奪われがちですが、乗り味はストリートファイターと言っても過言ではないくらいアグレッシブ。パワーウエイトレシオの観点からも1.43kg/PSと極めて優れていることがわかります。

ちなみにスズキの大型バイクラインアップで最も“じゃじゃ馬”なのは、実はこのバイクかも……

第3位/GSX-S1000

パワーウエイトレシオ選手権1000㏄クラスの第3位にランクインしたのは『GSX-S1000』でした。

画像: 第3位/GSX-S1000

GSX-S1000の車両重量:214kgを、最高出力:150馬力(11,000rpm)で割って計算してみると……

214kg ÷ 150PS=1.42kg/PS

という結果に!

カタナとの重量差はわずか1kg!

GSX-S1000シリーズのスタンダードモデルとなるスポーツネイキッド「GSX-S1000」は、アップハンドルのスーパースポーツとでも言うべき存在。現行のスズキ大型バイクラインアップにおいては、最も戦闘力の高い1台と言うことができます。

なのに3位って……

だけど、2位のバイクと『僅差』であることは注目すべきポイントだと思われます!

第2位/隼

パワーウエイトレシオ選手権1000㏄クラスの第2位にランクインしたのは『隼』でした。

画像: 第2位/隼

隼の車両重量:264kgを、最高出力:188馬力(9,700rpm)で割って計算してみると……

264kg ÷ 188PS=1.40kg/PS

という結果が出ました!

264kgの重量級な車体を物ともしない最高出力188馬力によってパワーウエイトレシオは1.40kg/PS。これってもうひと昔前のレーシングマシン並みの数値では?

だけど隼は実際に乗ってみると1300ccオーバー&重量264kg&MAX188馬力を忘れてしまうほどに運転しやすいのが大きな特徴。パワーウエイトレシオ1.40kg/PSの数値もスゴいけど、隼の場合は動力性能より「乗りやすさ」こそが真骨頂だったりします。

第1位/GSX-R1000R(生産終了)

惜しまれつつも生産終了モデルになってしまった「GSX-R1000R」ですが、現時点(2024年4月1日)でもスズキ公式サイトのバイクラインアップに掲載があるので、今回はパワーウエイトレシオ選手権1000㏄クラスにエントリーさせてみましたが……

画像: 第1位/GSX-R1000R(生産終了)

GSX-R1000Rの車両重量:203kgを、最高出力:197馬力(13,200rpm)で割って計算すると

203kg ÷ 197PS=1.03kg/PS

という結果……ぶっちぎりで1位を獲得! 格が違う!?

バイクのパワーウエイトレシオはレーシングマシンともなると1.0kg/PSを下回るほど軽量&ハイパワーになっていきますが、GSX-R1000Rはそれに迫る勢いの1.03kg/PSを記録。

やはりスーパースポーツは次元が違う……のですが、GSX-R1000Rは『ツーリングもできる』というのが大きな特徴のひとつ。パワーウエイトレシオの結果も凄まじいですが、実のところ最も驚くべきはそっちなのかもしれません。

1000ccクラスの大型バイクはパワーも凄まじいけれど……

画像: 1000ccクラスの大型バイクはパワーも凄まじいけれど……

ということで、スズキ1000㏄クラス「パワーウエイトレシオ選手権」で最も軽量&ハイパワーなモデルはスーパースポーツ『GSX-R1000R』でしたが、このバイクは生産終了につき、現行モデルでは新型『隼』が繰り上げ1位といえるでしょう。

パワーウエイトレシオはあくまでも参考値でしかありませんが、やはりリッタークラスは圧巻です。

ただ、今回7位に甘んじているVストローム1050なども実際に走らせると、上位陣の背後をおびやかすレベルのスポーティさを披露する、というのが実態です。

(下に続きます)

バイクというのはスペックの数値には現れない魅力がいっぱい詰まっている乗り物ですが、スズキ車はその最たるもの。

数字に踊らされない『本当に価値ある愛車選び』のひとつの参考にして頂ければ幸いです!

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