排ガス規制への対応で2022年モデルのSV650がパワーダウンしてる……けど! ちょっと面白いことになりそうな予感がします。

パワーよりもトルク重視のエンジン特性に変えてくる?

画像1: マットブラックメタリックNo.2(2022年モデル)

マットブラックメタリックNo.2(2022年モデル)

スズキの隠れ名機エンジンとして名高い650ccVツインを搭載したミドルクラスネイキッドSV650が最新の排ガス規制に対応して2022年1月26日に発売となります。

しかし、排ガス規制への対応でエンジン最高出力は2021年モデルまでの76.1馬力から72馬力へと4.1馬力ダウン。最高出力発生回転数は8800回転と変更は無いので、純粋にピークパワーはダウンとなります。

と、思いきや……

転んでもタダでは起きないのがスズキ流

画像2: マットブラックメタリックNo.2(2022年モデル)

マットブラックメタリックNo.2(2022年モデル)

さすがスズキ。

他のメーカーとは違うことやってくるなぁ……と思ったのがトルクです。

従来型は最大トルク6.5kgf・mを 8100回転で発生するのですが、2022モデルは最大トルクの発生回転数を6800回転まで下げているんです。

ここまで最大トルクの発生回転数が下がれば、間違いなくSV650のエンジンフィーリングは大きく変わるはず。予測の範疇を出ませんが従来型より加速の力強さを重視した走りのフィーリングになっている可能性が大きくあるっていうことです。

スズキらしく『低~中速域』を逆に強化してくるSV650

画像1: グラススパークルブラック/ブリリアントホワイト(2022年モデル)

グラススパークルブラック/ブリリアントホワイト(2022年モデル)

スズキに限った話じゃないのですが、バイクの最新排ガス規制への対応で、私(北岡)が最も注視するのは低~中速域(特に低速域)のトルクダウンです。そこがいちばん、我々のような一般ライダーに影響が出やすいので。

だけど、さすがはスズキというか、最新排ガス規制に対応させると同時に、最高出力よりもトルクを重視したエンジンにアレンジしてきた、あるいは逆に低~中速域を強化してきたという印象があります。

排ガス規制への対応はすべてのバイクに課せられたものですが、スズキはあくまでスズキ流儀を貫いて、それに向き合ってるナァ、と感じています。

画像2: グラススパークルブラック/ブリリアントホワイト(2022年モデル)

グラススパークルブラック/ブリリアントホワイト(2022年モデル)

もちろん最高出力が下がったことを残念に思う気持ちはあります。

でも、最高出力の数値にこだわるあまり、低速がスカスカなったSV650なんて想像もしたくない。それでは持ち味が失われてしまいます。

ですから、個人的にはわりと好印象の規制対応に感じています。だって、SV650の走りがどう変わるのか、けっこう楽しみな気持ちになってますから!

2022モデル『SV650』の価格や発売日は?

画像: グラススパークルブラック(2022年モデル)

グラススパークルブラック(2022年モデル)

また、カラーバリエーションは2021年モデルと同じ3色の展開を継続。

エンジン以外に大きな変更はありませんが、排ガス規制対応のために追加される装備により重量が2kgアップし、車両重量199kgとなります。まぁ、これは仕方ないですね……

画像: 2022モデル『SV650』の価格や発売日は?

発売日は冒頭にアナウンスした通り2022年1月26日。価格は80万3000円(10%消費税込み)となっています。

スズキ側は『最新の排ガス規制に対応』として今回の発表を行っていますが、これ、内容としてはマイナーチェンジ的な要素も含まれていると言ってもいいでしょう。

(下に続きます)

スズキで『最も数多く作られている』という実績を持つ、偉大な650ccエンジンが、次はどんなフィーリングに生まれ変わるのか?

2022年モデルのSV650、ちょっと面白いことになりそうな予感です!

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