キャラクターが全く違うバイクだけど、あえて『燃費性能』比べてみる
バイクの『燃費性能』って、愛車を購入してからの「ランニングコスト」やツーリング時の「航続距離や給油回数」などにも影響するため、愛車を選ぶ上で結構気になるポイントのひとつですよね。
バイクの燃費性能は、スズキ公式ホームページなどのスペック項目に掲載されている「国交省届出値」と「WMTCモード値」などの『燃料消費率』で、ある程度は把握することができます。
しかし、実際の燃費ってライダーの走り方や体格、走る場所やシチュエーションなどによって大きく変わってきますから、当サイト「スズキのバイク!」では、試乗の度に、毎回その時の燃費を測るようにしています。
そこで、今回は400〜750ccのスズキの4車種で検証。走った距離と使用したガソリン量を計算する「満タン法」で計測した燃費性能をあえてランキングにしてみます。
ただし、タイプもキャラクターも全く異なるカテゴリーでの検証になりますので、単純に比較するのはちょっとナンセンスなことかもしれません。ガソリン1リットルあたりで大体どれくらい走れるのか?という参考値程度の話だと思っておいてください。
あくまでもその状況下で計算した燃費比較になりますが、愛車選びのひとつの参考として役立てて頂ければ幸いです。
1位:バーグマン400(タンク容量:13L)
400〜750ccクラスのスズキ車の中で、平均燃費が一番優れていたのは「バーグマン400」でした。
バーグマン400の燃料タンク容量は13L。使用燃料はレギュラーガソリンです。
今回、高速道路5割と一般道5割のくらいのイメージで448.1kmを走った場合の合計ガソリン総給油量は17.09L。
満タン法で計測した燃費はガソリン1リットルあたり26.22km/Lでした。
計算上は航続距離で300km以上を確実に走れることになるので、タンク容量が13Lでも不都合は感じません。
バーグマン400は単気筒エンジンですし、排気量も400ccクラスなので、他の車種に比べて低燃費になるのは当然といえば当然ですが、ツアラーとしても活躍するオートマチックのビッグスクーターにおいて、リッターあたり平均26km/Lオーバーというのはありがたい限りですね。
2位:SV650/X(タンク容量:14L)
400〜750ccクラスの燃費性能の良さ、第2位は650ccの「SV650」でした。
この時は高速道路7割、一般道3割くらいの割合で487.2kmの距離を走った場合の合計ガソリン給油量は19.18L。
SV650の燃料タンク容量は14L、使用燃料はレギュラーガソリンです。
満タン法で計測した燃費はガソリン1リットルあたり25.4km/Lでした。
650ccのVツインエンジンなのでわりと高回転まで回すシーンもありましたが、燃費を気にせず走ってもリッターあたり25km/Lくらいは走ってくれました。この平均燃費で計算すると、タンク容量の14Lをすべて使い切った時の航続距離は350kmくらい。
SV650は軽快な動きが持ち味なので、燃料タンクは14Lくらいでちょうどいいと思ってます。
3位:Vストローム650XT(タンク容量:20L)
400〜750ccクラスの燃費性能の良さ、第3位は新型「Vストローム650XT」でした。
Vストローム650XTの燃料タンク容量はロングツーリング対応の大容量20L。使用燃料はレギュラーガソリンです。
この時は高速道路5割、一般道5割くらいの割合で、444kmの距離を走った場合の合計ガソリン給油量は18.44L。
満タン法で計測した燃費はガソリン1リットルあたり24.07km/Lとなりました。
2位のSV650/Xと同じ650ccのVツインエンジンを搭載していますが、車両重量がVストローム650XTが215kg、SV650が199kgと16kg差がありますので、これも燃費性能に影響していると思われます。
でも、Vストローム650シリーズはロングツーリングも可能な20Lのガソリンタンク容量を備えているので、この平均燃費で計算すると、タンク容量の20Lを全て使い切った時の航続距離は約480kmも走ってくれることに。長旅にはありがたい航続距離ですね。
4位:GSX-S750(タンク容量:16L)
そして400〜750ccクラスの燃費性能の良さ、第4位は2022年で生産終了となった「GSX-S750」でした。
GSX-S750の燃料タンク容量は16L、使用燃料はハイオクガソリンです。
この時は高速道路6割、一般道4割くらいの割合で、305.6kmの距離を走った場合の合計ガソリン給油量は15.6L。残り2Lくらいで燃料ランプが点滅するイメージです。
満タン法で計測した燃費はガソリン1リットルあたり19.4km/Lとなりました。
GSX-S750は、750ccの並列4気筒エンジンを搭載していますから、他の車種と比べても燃費性能に差が出てしまうのは当然です。
しかも、GSX-R750シリーズ直系のスポーティなエンジンを搭載しており、アグレッシブに走りたくなることも燃費性能に影響しているはず(笑)。
ただしタンク容量が満タンで16L入ることから、この平均燃費で計算すると、ガソリンを全て使い切った時の航続距離は約310km走ってくれることになります。このおかげでツーリングも楽しめるバイクとなっています。※2022年生産終了モデルです
燃費も大事だけど、走る楽しさも大事です!
いかがでしたか?当サイト「スズキのバイク!」で、これまで計測した400〜750ccクラス計4台のスズキ車の中で、一番燃費性能に優れていたのは「バーグマン400」となりました。
今回比較したラインアップは、排気量もキャラクターも大きく異なりますが、結果的には排気量に準じた予想通りの結果といったところ。ガソリン1リットルで大体どれくらい走ってくれる平均燃費や、航行距離の参考になればと思います。
(下に続きます)
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もちろん燃費性能は走り方やシチュエーションなど、様々なケースで変わってくるものですので、ここでのデータは参考までに。
燃費を気にしてちゃ思いっきりバイクを楽しめない! のかもしれませんが、最近は原油価格高騰やらでガソリン代もバカにできません。
燃費性能に優れるほうが環境にも良い訳ですし、やっぱり給油回数が少なければツーリングだって、よりストレスフリーで楽しくなりますからね!